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F1、雨対策のホイールカバーテストは来年5月に再開へ。ロジスティクスやコストの問題で一時延期

F1は、コストなどの問題で一時延期していた雨天用ホイールカバーのテストを来年5月に再開するようだ。

Jonathan Noble

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公開日時: 2023/12/07 10:04

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Liam Lawson, AlphaTauri AT04

 F1とFIAは、ウエットコンディション時にホイールにカバーを装着することで、視界を大きく妨げる水飛沫を最小限に抑える方法を評価し、実際にテストも行なっていたが、一時停止されていた。しかし来シーズン、このテストが再開されるようだ。

 2023年の7月、シルバーストン・サーキットで最初のプロトタイプであるスプレーガードがテストされた。しかし期待されたような結果は得られなかったため、より大型のカバーの開発が進められていた。当初は11月にプロトタイプの第2弾が実際にマシンに装着され、確認のためのテストが行なわれる予定だった。

 しかしシーズン終盤のロジスティクスが非常に厳しかったことや、コスト面の兼ね合いから、テストに協力することを申し出ていたチームは、次の走行を計画するのは来年5月まで待ったほうがいいと考えたようだ。

 FIAのシングルシーター担当ディレクターであるニコラス・トンバジスは、次の段階にどのように臨むのがベストなのか、チームの意見に耳を傾けることに満足していると語った。

「計画されていた作業は11月上旬ごろに行なわれる予定だったが、パーツの入手可能性や関係チームの生産能力から、すべてを外部調達する必要があった」

「そこで彼らは、コストを削減するためにテストを春まで遅らせられないかと言ってきた。我々はそれが賢明だと考えた」

「技術的な観点からいえば、もちろんあまり高価でないのなら、それは歓迎だ」

 トンバジスは、FIAは水しぶきを完全に排除するホイールカバーを作るのは不可能に近い目標だと理解しているが、大幅な改善は可能だと感じているという。しかし現在のグラウンドエフェクトカーのディフューザーがどれほどの飛沫を巻き上げているのか、より深く理解することが重要だという。

「(最初の)カバーは小さすぎて、ホイールを十分にカバーできていなかった」

「そのため、それが解決策になるかどうかという疑問に対する答えにはなっていないと感じていた」

「まだ疑問があるのは、ディフューザーがコースから吸い上げる水がどの程度の割合を占めているかということで、これは明らかに解決できないものだ。そしてどれだけホイールが巻き上げる(水飛沫の)量がどれだけあるのかということだ」

「どちらの要因も非常に大きいことは分かっているし、すべてを解決しようとしているわけではないのは明らかだ」

「まだ視界の問題があることは分かっているが、ホイールを完全にカバーすることで何パーセント解決できるかを見極めなければならない。もしそれが具体的な前進だとわかれば、それを最適化することになる」

「5月にテストするのは最終的な解決策ではない。それが実際に正しい道なのかどうかを確認するための情報収集のようなものだ」

「あるいは、テストがうまくいかなかった場合、その道筋を断念し、どうすべきか考え直すことになるかもしれない」

 テストが成功し、ウエットコンディション時の対策として採用する可能性が出てくれば、2025年の導入に向けて準備をする時間は十分あるだろう。しかしさらなる作業が必要となった場合は、2026年まで待つことになるだろう。

 ディフューザーから噴き上げられる飛沫を防ぐ方法の可能性について尋ねられたトンバジスは、次のようにmotorsport.comに答えた。

「レギュレーション上、ドライの時は仕様をひとつに固定し、ウエットのときに何らかの変更を加えなければならないようなクルマでそれを行なうのは複雑すぎる」

「もしディフューザーが(水飛沫による視界悪化の)主な要因だと結論づけるなら、2026年のレギュレーションが目指す方向は、一歩前進することになると思う。しかし第二に、そうなれば我々はそこに作業の一部を集中させ、さらに何ができるかを検討することができるだろう」

 またトンバジスは、空力により飛沫を地面に戻すエアカーテンのようなモノを導入することも現実的ではないと語った。

「ダウンフォースを失わないようにするのは難しいんだ。ホイールカバーの課題のひとつが、ダウンフォースを失わないようにすることであり、ちょっとしたトレードオフになっている」

「(エアカーテンのような)アイデアが提案されているが、そのエリアに何かを入れるとダウンフォースを失うことになる。クルマのダウンフォースの半分を失うようなことになれば、ドライバーは突然、グリップのほとんどないクルマをドライブすることになる。それは安全なのか、そうでないのか、ということだ」

 

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