【F1アブダビGP】ベッテル、ハミルトンのアプローチを非難。「”汚い手口”だ」
ベッテルは、ペースをわざと落としてロズベルグを抑え込んだハミルトンのアプローチを汚い手口だと批判した。
Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W07 Hybrid leads Nico Rosberg, Mercedes AMG F1 W07 Hybrid, Sebastian Vettel, Ferrari SF16-H
LAT Images
メルセデスのルイス・ハミルトンが逆転でタイトルを獲得するためには、ライバルでチームメイトのニコ・ロズベルグが、アブダビでのレースで表彰台を逃す必要があった。
レース終盤、メルセデスの2台はハミルトンがトップ、ロズベルグが2番手を走行していたが、ハミルトンはロズベルグを抑え込み、始めはレッドブルの2台、その後スーパーソフトタイヤで猛然と追い上げるフェラーリのセバスチャン・ベッテルに追いつかせようとした。
戦略が他のドライバーと異なったベッテルは先頭集団の中で最速で、レース残り5周でレッドブルのマックス・フェルスタッペンを攻略した彼は、ロズベルグに接近した。しかし、最後までロズベルグを抜くことはできなかった。
「ルイスがいくらか”汚い策略”(dirty tricks)をしていたので、最後は難しい状況だった」とベッテルはレース終了後の無線で語った。
レース後の記者会見でベッテルは、ハミルトンとの距離が近かったために、ロズベルグに自由に攻撃することができなかったと語った。
「ダニエル(リカルド)はパスするのがすごく簡単だったけど、マックスの後ろに着く頃にはマシンがスライドし始め、状態が悪くなり始めた」とベッテルは説明した。
「ルイスがスローダウンしていたから、ニコの後ろでは速かったけど、彼らはストレートですごくすごく速かった。マックスはDRSもなかったし、レッドブルは抜くのが簡単だった。ルイスがすぐ前にいたから、ニコはDRSが使えたんだ」
「セカンドストレートでは、ニコがうまく守った。ルイスがすぐ前にいたから、馬鹿げたことは試すことができなかった。僕がインサイドやアウトサイドにダイブすると、ルイスに接触してしまうリスクがあった。それが大きかったし、マックスが近づいてくるのも見えた」
「ファイナルラップは激しかった。ある時点ではレースに勝つことを考えていたけど、表彰台に満足しているよ」
ベッテルはタイトル争いに気を配っていたことを認めたものの、ロズベルグをパスするためにできることは全てやったと主張した。
「できることはやったよ」と彼は語った。
「2台のマシンの後ろについて、マシンがスライドしてしまい、タイヤが熱くなってしまった」
「ルイスは少し近すぎたんだ。そうでなければ、もっと良かったかもしれない。ニコはうまく防御していた。ターン11では僕に良いチャンスがあった」
「僕がマックスを抜いたとき、彼らがチャンピオンシップを争っていることを念頭に置きながら、僕はレースに勝つことに興味を持った。ルイスはニコを他のドライバーの方に押しやろうとしていたけど、僕は彼らを抜くことはできなかった」
ベッテルはロズベルグを称賛し、タイトルに値する男だと語った。
「僕の見解では、運だけでチャンピオンシップに勝つことはないと思う。ニコは今日(チャンピオンシップに)勝ったし、彼はチャンピオンに値する」とベッテルは語った。
「時にはマシンが不運な状況や幸運な状況に陥ることもあるかもしれないし、時には良い年も悪い年もある。今年はニコの年だった。僕たちは彼がチャンピオンにふさわしいと感じているよ」
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