予選レポート

F1 シンガポールGP

F1シンガポールGP予選:ロズベルグ圧巻のラップでPP獲得。2番手リカルドは決勝SSスタート

F1シンガポールGPの予選が行われ、メルセデスのニコ・ロズベルグがポールポジションを獲得した。

田中 健一

編集: 2016/09/17 22:57

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Pole position for Nico Rosberg, Mercedes AMG F1 W07 Hybrid

 F1シンガポールGPの予選が行われ、メルセデスのニコ・ロズベルグが圧巻のアタックでポールポジションを獲得した。2位にはレッドブルのダニエル・リカルド、3位にはメルセデスのルイス・ハミルトンが入った。

 予選Q1。メルセデスの2台は、セッション開始早々にコースインしていく。履くのはウルトラソフトだ。そしてまずはロズベルグが1分45秒316を記録。これをすぐにチームメイトのハミルトンが1分45秒167で上回る。

 マクラーレンのフェルナンド・アロンソは、セクター2で全体のベストを記録し、1分45秒373と、メルセデスに迫るタイムを記録する。

 ただ、メルセデスのタイムはあまり良いモノではなかったようで、キミ・ライコネンが1分44秒964であっさりとメルセデス2台を上回る。ライコネンとハミルトンの間には、マックス・フェルスタッペンが割り込む。ライコネンのチームメイト、セバスチャン・ベッテルはマシンに問題があるようで、なかなかタイムを出せない。

 その間に、レッドブルのリカルドがトップタイムを更新。メルセデス勢に1秒近い差をつける1分44秒255である。

 ベッテルはこの間にアタックをするが、1分49秒116しか記録できない。この時点で最下位のタイムである。ベッテルはそのままガレージイン。コースへの復帰は叶わず、なんと予選最後尾グリッドが確定してしまった。

 Q1セッション終盤、ダニール・クビアトが好アタック。1分45秒291でロズベルグを上回ってみせた。また、マクラーレンのジェンソン・バトンとフォースインディアのセルジオ・ペレスがクビアトの上を行った。これでハミルトンが4番手にとどまったものの、ロズベルグは8番手。メルセデスは、明らかにピンチを迎えた感がある。

 なお、カルロス・サインツJr.(トロロッソ)だけが、スーパーソフトタイヤでQ1突破を果たしている。

 そしてQ1チェッカーフラッグ。ザウバーのマーカス・エリクソンは殊勲のQ2進出を果たしたが、ルノー勢2台、マノー2台、ザウバーのフェリペ・ナッセがQ1落ちを喫してしまった。

 メルセデスの2台が苦しみ、そしてベッテルが最下位に沈むという、波乱の予選最初のセッションとなった。ちなみにベッテルのトラブルは、アンチロールバーのトラブルだと言う。

 続いて始まった予選Q2。またしてもメルセデス勢が真っ先にコースに入っていく。

 Q1で良いタイムを出せなかったメルセデス勢だが、ここでは目の覚めるようなアタックを披露。ロズベルグは、1分43秒020と圧巻のタイムを記録する。ハミルトンもこれに近づき、1分43秒471である。このタイムには、ライコネンも追いつけない。

 メルセデス2台とライコネンの間を割ったのは、レッドブルの2台。リカルド、フェルスタッペンの順で入った。しかもレッドブル勢のタイヤはスーパーソフト。おそらく、このタイムはQ3進出には十分であり、ライフ的には有利なスーパーソフトタイヤで、決勝スタートする権利を得たことになると言える。

 各車最初のアタックを終えた段階で、トップ3チームの5台以降は、サインツJr.、ニコ・ヒュルケンベルグ(フォースインディア)、バルテリ・ボッタス(ウイリアムズ)、クビアト、フェリペ・マッサ(ウイリアムズ)というトップ10。マクラーレン勢は11番手ジェンソン・バトン、14番手アロンソというポジションである。

 そのマクラーレン勢が揃ってアタック。アロンソはセクター2まではトップ10入りできるペースで走っていく。

 しかし、セッション残り数十秒というところで、ハースのロマン・グロージャンがターン10のブレーキングでリヤを流し、アウト側のウォールにクラッシュ。イエローフラッグが掲示されてしまう。また、バトンも突如スローダウンし、ランオフエリアにマシンを止めた。

 アロンソはこのインシデントが起きる前を走っていたため、タイムアップに成功。8番手に飛び込み、Q3進出を果たした。トロロッソ2台、アロンソ、そしてフォースインディアの2台がQ3進出権を確保。ウイリアムズの2台、バトン、ハースの2台、エリクソンがここでの脱落となった。ウイリアムズ勢はインシデントが起きた後方を走っており、最後のタイムアタックをすることができなかった。

 なお、グロージャンがクラッシュしたバリアは大きく位置がズレてしまったため、この修復のためにQ3開始が10分延期された。

 その予選Q3。クビアト以外の全車が、セッション開始早々にコースインしていく。

 まずフォースインディアの2台がまずタイムを計測し、それをアロンソが上回る。

 リカルドは1分43秒741を記録してトップへ。しかしその直後でアタックしたロズベルグがなんと1分42秒584というとんでもないタイムを記録する。フェルスタッペンはこれに及ばず。ハミルトンは、レッドブル2台を上回ったが、ロズベルグには0.7秒及ばない。フェラーリのライコネンが3番手に入った。

 各車一度ピットに戻り、最後のアタックに備える。

 上位陣で最初にコースインしたのはリカルド。残り4分弱という時点だ。ロズベルグ、ハミルトン、フェルスタッペンが並ぶようにピットを飛び出していく。ライコネンは残り2分30秒という時点で、コースインした。

 リカルドはタイムを伸ばしたが、ハミルトンを上回るのが精一杯。フェルスタッペンは4番手のままだ。ロズベルグは自身のタイムを更新することができなかったが、ポールポジションには最初のアタックで十分だった。ハミルトンはターン2でミスし、3番手のまま。ライコネンも自身のタイムを更新することができず、5番手に終わった。以下サインツJr.、クビアトのトロロッソ勢が6-7位に並び、ヒュルケンベルグ、アロンソ、ペレスという順位となった。

 前戦で勝利し、ハミルトンまで2ポイント差まで迫ったロズベルグが、ここでも躍動。流れをグッと手繰り寄せた感がある。

 ただ、安心してはいられない。2番手、4番手につけたレッドブルの2台は、ライフに勝るスーパーソフトでのスタート。しかも、フリー走行でのロングランペースは圧倒的に良かった。とにかく決勝は、メルセデス対レッドブルの激戦となりそうである。ここにライコネンがどう加わっていけるか? その後方、第2グループもトロロッソ、マクラーレン、フォースインディアによって激しく争われそうである。

 注目のシンガポールGP決勝は、日本時間の明日21時スタートである。

F1シンガポールGP予選結果

ClaDriverChassisEngineTimeGap 1  Nico Rosberg  Mercedes Mercedes 1'42.584   2  Daniel Ricciardo  Red Bull TAG 1'43.115 0.531 3  Lewis Hamilton  Mercedes Mercedes 1'43.288 0.704 4  Max Verstappen  Red Bull TAG 1'43.328 0.744 5  Kimi Raikkonen  Ferrari Ferrari 1'43.540 0.956 6  Carlos Sainz Jr.  Toro Rosso Ferrari 1'44.197 1.613 7  Daniil Kvyat  Toro Rosso Ferrari 1'44.469 1.885 8  Nico Hulkenberg  Force India Mercedes 1'44.479 1.895 9  Fernando Alonso  McLaren Honda 1'44.553 1.969 10  Sergio Perez  Force India Mercedes 1'44.582 1.998 11  Valtteri Bottas  Williams Mercedes 1'44.740 2.156 12  Felipe Massa  Williams Mercedes 1'44.991 2.407 13  Jenson Button  McLaren Honda 1'45.144 2.560 14  Esteban Gutierrez  Haas Ferrari 1'45.593 3.009 15  Romain Grosjean  Haas Ferrari 1'45.723 3.139 16  Marcus Ericsson  Sauber Ferrari 1'47.827 5.243 17  Kevin Magnussen  Renault Renault 1'46.825 4.241 18  Felipe Nasr  Sauber Ferrari 1'46.860 4.276 19  Jolyon Palmer  Renault Renault 1'46.960 4.376 20  Pascal Wehrlein  Manor Mercedes 1'47.667 5.083 21  Esteban Ocon  Manor Mercedes 1'48.296 5.712 22  Sebastian Vettel  Ferrari Ferrari 1'49.116 6.532

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