【F1ブラジルGP】フリー走行1回目：ハミルトンが昨年のPPタイムに迫る最速ラップ

　気温25度、路面35度のコンディションで行われたF1ブラジルGPのフリー走行1回目。最速タイムを記録したのは、メルセデスのルイス・ハミルトンだった。ハミルトンはセッション序盤、リヤに巨大な空力チェックのためのパーツを装着していたが、ソフトタイヤを投入すると、1分11秒895のベストタイムを記録した。このタイムはすでに昨年のポールポジションタイム（1分11秒282）に近いものであり、マシンの進歩がうかがえる結果となった。

　2番手につけたのは、レッドブルのマックス・フェルスタッペン。彼はハミルトンから0.096秒遅れという僅差につけた。こちらも、ソフトタイヤでのタイムである。今回、2016年のチャンピオンを決めてしまう可能性があるニコ・ロズベルグ（メルセデス）は3番手タイム。ハミルトンとの差は0.230秒であり、これが何を意味するのか、気になるところだ。ダニエル・リカルド（レッドブル）は4番手に入り、トップ4をメルセデスとレッドブルの2チームが占める結果となった。

　フェラーリ勢はセバスチャン・ベッテル9番手、キミ・ライコネン10番手と下位に沈んだ。しかし、彼らは上位勢がソフトタイヤでタイムを計測したのに対し、ミディアムのみを使っての走行。まだまだ浮上の余地はありそうだ。なおベッテルは、セッション終了直前にターン11の立ち上がりでコントロールを失い、スピン！　コースアウトするシーンがあった。

　マクラーレン・ホンダのふたり、ジェンソン・バトンは13番手、フェルナンド・アロンソは14番手である。また、今回が最後の母国グランプリとなるフェリペ・マッサ（ウイリアムズ）は、最初のセッションを8番手で終了。コースインした際には、金曜からサーキットを訪れたファンに向け、手を振るシーンもあった。

　トロロッソのダニール・クビアトは、突然右リヤタイヤがパンクするというトラブルに見舞われた。どうもホイールの内側とブレーキのドラムカバーが干渉しているようで、チームはこのあたりを重点的にチェックしていた。

　また、ハースは今回シャルル・ルクレールを、ルノーはセルゲイ・シロトキンを走らせた。このうちシロトキンは、突如マシンのパワーがダウンしてしまうトラブルに見舞われ、走行時間のほとんどを失う結果となってしまった。

　フリー走行2回目は、この後日本時間の午前1時（現地時間11日14時）からスタートする。

F1ブラジルGPフリー走行1回目結果