フリー走行レポート

F1 ベルギーGP

F1ベルギーGP FP3:ライコネンが最速で予選へ。メルセデスの実力と思惑は?

ベルギーGPのフリー走行3回目が行われ、フェラーリのキミ・ライコネンがトップタイムを記録した。

田中 健一

編集: 2016/08/27 11:41

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Kimi Raikkonen, Ferrari SF16-H

 土曜日も前日に引き続き、スパ・フランコルシャンは晴天に恵まれている。当然のように気温は上昇し、セッション開始時点で30度。路面温度もFP2の際の状況に近づいている。

 セッション序盤にトップタイムを記録したのは、メルセデスのニコ・ロズベルグ。スーパーソフトタイヤの持ち合わせがないロズベルグは、ソフトタイヤを履いて1分48秒880を記録した。一方、チームメイトのルイス・ハミルトンは、さらに追加のパワーユニットを投入して、結局55グリッド降格のペナルティが確定。これではグリッド最後尾からスタートするのは間違いなく、アタックは行わずにソフトタイヤで淡々とロングランをこなしていく。

 今回、メルセデスの最大の対抗馬となりそうなのは、レッドブル勢。ダニエル・リカルドはミディアムでの連続走行をこなした後、スーパーソフトタイヤに履き替えて1分48秒189を記録する。この時点でのトップだ。ただ、FP2で最速だったチームメイトのマックス・フェルスタッペンは、コントロールラインを越えようかというところで突如スローダウン。彼はギヤボックスのトラブルに見舞われてしまったため、わずか2周でセッションを終えることになってしまった。おそらく交換することになると思われ、そうなると5グリッド降格となる可能性がある。

 初日苦しんでいたフェラーリ勢は復調の兆し。ふたりのドライバーが揃ってスーパーソフトを2セット使い、キミ・ライコネンが首位(1分47秒974)、セバスチャン・ベッテルが3番手となった。

 トップ3チームを脅かすのではないかと思われていたフォースインディアはペースを伸ばすことができずにニコ・ヒュルケンベルグの6番手タイムが最高成績。一方、毎度のこととはいえ、初日からポジションを一気に上げてきたのがウイリアムズ勢で、バルテリ・ボッタスが4番手、フェリペ・マッサが8番手になった。

 なおセッション最後の最後でアタックを行ったのが、まさかのメルセデス勢だ。ニコ・ロズベルグは、残り2セット(Q3専用タイヤを入れると3セット)しかないスーパーソフトを下ろし、アタック。ただ、後半セクターが振るわずに7番手に落ち着いている。最後尾グリッドが確定しているために、予選アタックの必要がないはずのルイス・ハミルトンも、新品のスーパーソフトを使ってアタックし、5番手タイム。セクター1こそ全体ベストだったが、それ以降のセクターでタイムを伸ばせなかった。

 このメルセデスの最後のアタックは、非常に興味深いものだ。まずはその順位。ライバルたちと同じスーパーソフトを履けば、圧倒的なトップタイムを記録してもおかしくはなかった。しかし、そうはならず。これを鵜呑みにすれば、今回のメルセデスは苦戦を強いられるという可能性が高い。しかし、彼らが多くの燃料を搭載して走行していた可能性は捨てきれず、その判断は予選まで待ちたいところだ。

 もうひとつ注目なのは、後半のセクターでタイムを伸ばせなかった点だ。ハミルトンは確かに、バスストップシケインでミスがあった。それでも、セクター2と3を最速で走れなかったということは、意外と言うことができよう。この原因について想像するならば、気温と路面温度が上がったことで、前日以上にスーパーソフトの消耗が激しいということ。セクター1はまだしも、セクター2後半からは、すでにタイヤがベストなグリップを発揮してなかった可能性もある。だとすれば、メルセデスが予選に向けてスーパーソフトを温存しなかったことも頷ける。これもあくまで推測の域を出ないが、ソフトを3セット使う2ストップ作戦で、44周の決勝レースを走りきることを狙っている、そんな可能性もあるだろう。

 ベルギーGPの勢力図は、一体どんなものになっているのか? この後、注目の予選が行われる。

F1ベルギーGPフリー走行3回目結果

ClaDriverChassisEngineLapsTimeGapInterval 1  Kimi Raikkonen  Ferrari Ferrari 11 1'47.974     2  Daniel Ricciardo  Red Bull TAG 18 1'48.189 0.215 0.215 3  Sebastian Vettel  Ferrari Ferrari 12 1'48.297 0.323 0.108 4  Valtteri Bottas  Williams Mercedes 17 1'48.504 0.530 0.207 5  Lewis Hamilton  Mercedes Mercedes 20 1'48.635 0.661 0.131 6  Nico Hulkenberg  Force India Mercedes 12 1'48.739 0.765 0.104 7  Nico Rosberg  Mercedes Mercedes 19 1'48.742 0.768 0.003 8  Felipe Massa  Williams Mercedes 21 1'48.783 0.809 0.041 9  Sergio Perez  Force India Mercedes 12 1'48.915 0.941 0.132 10  Romain Grosjean  Haas Ferrari 16 1'49.272 1.298 0.357 11  Fernando Alonso  McLaren Honda 9 1'49.453 1.479 0.181 12  Esteban Gutierrez  Haas Ferrari 16 1'49.631 1.657 0.178 13  Jenson Button  McLaren Honda 10 1'49.665 1.691 0.034 14  Kevin Magnussen  Renault Renault 11 1'49.716 1.742 0.051 15  Pascal Wehrlein  Manor Mercedes 15 1'49.761 1.787 0.045 16  Daniil Kvyat  Toro Rosso Ferrari 9 1'50.023 2.049 0.262 17  Carlos Sainz Jr.  Toro Rosso Ferrari 9 1'50.078 2.104 0.055 18  Jolyon Palmer  Renault Renault 11 1'50.241 2.267 0.163 19  Felipe Nasr  Sauber Ferrari 13 1'50.420 2.446 0.179 20  Esteban Ocon  Manor Mercedes 18 1'50.693 2.719 0.273 21  Marcus Ericsson  Sauber Ferrari 5 1'51.319 3.345 0.626 22  Max Verstappen  Red Bull TAG 2      

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