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予選レポート

F1中国GP 予選レポート:ロズベルグ圧巻のアタックでPP。ソフトタイヤでのスタートへ

F1第3戦中国GPの予選が行われ、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグがポールポジションを獲得した。

Polesitter Nico Rosberg, Mercedes AMG F1 Team

写真:: XPB Images

Polesitter Nico Rosberg, Mercedes AMG F1 Team
Polesitter Nico Rosberg, Mercedes AMG F1 Team, second place Daniel Ricciardo, Red Bull Racing, third place Kimi Raikkonen, Ferrari
Pascal Wehrlein, Manor Racing MRT05 crash
The track is swept clean of debris
Polesitter Nico Rosberg, Mercedes AMG F1 Team, third place Kimi Raikkonen, Ferrari
Sebastian Vettel, Ferrari SF16-H
Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 Team W07
Fernando Alonso, McLaren MP4-31
Ron Dennis, McLaren Executive Chairman with Fernando Alonso, McLaren
Chinese and F1 flags

 F1第3戦中国GP予選。午前中に行われたフリー走行3回目は雨だったものの、予選開始時には雨も上がり、コースはほぼ乾いている。しかし、雨水が溜まっていた箇所は乾きが遅く、まだかなり濡れたまま。また、再び雨が降るとの予報もあり、チームがどう天候を予測し、最適なタイミングでコースインさせるか……非常に難しい予選となりそうだ。また、このレースから予選の方式は昨年までのフォーマットに戻されている。

ウェーレインがクラッシュ!

 真っ先にコースインしていったのはルイス・ハミルトン。そのほか、ロマン・グロージャンやエステバン・グティエレス、ジェンソン・バトンやフェルナンド・アロンソらがコースイン。各車インターミディエイトタイヤを履いてのコースインだ。そんな中、マノーの2台はスーパーソフトを履いてコースイン。インラップを終えたハミルトンは「路面はドライだ」と無線を飛ばす。これを見た、コースインのタイミングを遅らせたドライバーたちは、ドライタイヤを装着する。

 しかし、マノーのパスカル・ウェーレインは、アタックラップに入ろうとしたところ、メインストレート上のバンプにハンドルを取られるような形でコントロールを失い、左側のウォールにクラッシュ。セッションは赤旗中断となる。

 ウェーレインがコントロールを失った場所は、バンプとともに上部をブリッジが通っており、コースを横切るように川状の濡れた部分がある。ここを、DRSを開いた状態で通過してしまったため、半ばスピンのような形となってしまったのだ。この部分を乾かすために清掃車が導入された。

 20分以上の中段を経て、予選Q1はようやく再開。グティエレスやアロンソ、そしてバトンらがコースインしていくものの、上位陣は静観。コンディションが好転するのを、ガレージで待っている。メインストレートには、ウェーレインの事故の原因となった箇所を含め、ふたつの濡れた部分があるが、清掃車の効果はあまり無かったようで、まだ濡れたまま。ドライバーたちはDRSを開くタイミングを注意し、ウェーレインの二の舞となるのを防ぐ。

ハミルトン、ERSトラブルでまさかのノータイム

 まずタイムを計測したのはグティエレス。しかし、バトンがこれを交わして1分38秒324でトップに立つ。アロンソはセクター1とセクター2を最速で通過したが、セクター3が振るわずに2番手となった。このマクラーレン2台のタイムは、結局予選序盤が終了した時点で3番手につけたグロージャンに1秒以上の差をつけるもの。これはまずまずのタイムだと言えるだろう。

 その後、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグが1分37秒660をあっさりと叩き出して奪首。キミ・ライコネン(フェラーリ)がこれを交わして首位を奪うと、さらにセバスチャン・ベッテルがトップタイムを更新する。一方、ハミルトンは一度コースに出たものの、そのままピットに戻ってしまう。ERSにトラブルが発生した模様で、タイム計測することができずに予選を終えてしまった。

 最後再びコースインしていたバトンがタイムを伸ばして4番手に浮上。アロンソもアタックに入ってしまっており、マクラーレンはスーパーソフトの新品を2セット使ってしまった。結局、ノックアウトとなったのは、ケビン・マグヌッセン、エステバン・グティエレス、ジョリオン・パーマー、リオ・ハリャント、そしてタイム無しに終わったウェーレインとハミルトンの6人である。

ソフトタイヤでQ3進出を果たしたロズベルグ

 Q2では、ロズベルグら数台がセッション開始直後にコースイン。そのロズベルグは、決勝を見越してソフトタイヤでのコースインだ。

 そのロズベルグは、なんと1分36秒240を計測。他のマシンでは、スーパーソフトでもなかなか出せないタイムである。マクラーレン・ホンダの2台は、中古のスーパーソフトで最初のアタックを行っている。レッドブルがロズベルグに続き2番手と3番手につける。

 フェラーリの2台は、コース上の状況を見極め、遅めにコースイン。ライコネン、ベッテル共にスーパーソフトタイヤを履いている。ライコネンは実に丁寧なドライビングで1分36秒118を記録してトップへ。ベッテルがこれに続いて、フェラーリが1-2体制である。

 残り2分というところで、各車が2度目のアタックへ。マクラーレン・ホンダの2台も新品のスーパーソフトを履いてQ3進出を目指す。しかし、コースに出て行ったニコ・ヒュルケンベルグのマシンの左フロントタイヤがセクター2で脱落。ナットの閉め忘れが原因だったようで、コース脇にマシンを止めてしまう。これで、残り1分17秒というところで赤旗中断。これでは再開しても再びアタックに向かうだけの時間はなく、ここでQ2終了。フェリペ・マッサ、フェルナンド・アロンソ、ジェンソン・バトン、ロマン・グロージャン、マーカス・エリクソン、フェリペ・ナッセらがノックアウトとなっている。赤旗終了を無線で伝えられたアロンソは、「あー!」と実に悔しそうな声で応えた。逆に、その悔しそうな声に、彼らの手応えが感じられた。

 Q3で最初にアタックしたのは、セルジオ・ペレス(フォースインディア)で、1分37秒958。これをロズベルグは1分36秒111で軽く塗り替えて首位へ。しかし、今回ノリに乗っているライコネンが1分35秒972を記録し、ポールポジションに向けて一歩前進した。ベッテルは静観し、1アタックにかける。

 注目のポールポジション争い。2回目のアタックに先に出たのはロズベルグで、ベッテル、ライコネンの順で続く。ロズベルグはセクター2を驚異的な速さでクリアし、1分35秒402。この間にリカルドが2番手に浮上。ベッテルはこのふたりとライコネンの1回目タイムに届かず4番手止まり。ライコネンは自身のタイムを更新できず、3番手となった。

 今季ここまで2連勝中のロズベルグが、ついにポールポジションを得た。しかもロズベルグは、他の9台がスーパーソフトでクリアしたQ2をソフトタイヤで通過しており、ポールポジションから、より長持ちするソフトタイヤでスタートできる。これはかなり有利な展開に持ち込めそうだと言うことができるだろう。

 対するリカルド、そしてライコネンは、FP2の走行を見る限り、スーパーソフトタイヤを特にうまく使えていた2台。彼らが決勝で、ロズベルグをどれだけ、そしてどうやって追い詰めるのかというところは、このレース最大の注目点と言えるだろう。一方4番手スタートのベッテルは、スーパーソフトタイヤのデグラデーションに苦しんでおり、ライコネンとは違った戦略を採ってくるものとみられる。

 そして、トラブルにより予選アタックができなかったハミルトンは、どこまで追い上げてくるのか? 悔しい予選となったマクラーレン・ホンダがどんなレースを見せるのか? これらの点についても注視していきたい。

予選結果

PosDriverTeamTime
1 GermanyNico Rosberg  GermanyMercedes 1:35.402
2 AustraliaDaniel Ricciardo  AustriaRed Bull Racing 1:35.917
3 FinlandKimi Raikkonen  ItalyFerrari 1:35.972
4 GermanySebastian Vettel  ItalyFerrari 1:36.246
5 FinlandValtteri Bottas  United KingdomWilliams 1:36.296
6 RussiaDaniil Kvyat  AustriaRed Bull Racing 1:36.399
7 MexicoSergio Perez  IndiaForce India 1:36.865
8 SpainCarlos Sainz Jr.  ItalyToro Rosso 1:36.881
9 NetherlandsMax Verstappen  ItalyToro Rosso 1:37.194
10 GermanyNico Hulkenberg  IndiaForce India No time
11 BrazilFelipe Massa  United KingdomWilliams 1:37.347
12 SpainFernando Alonso  United KingdomMcLaren 1:38.826
13 United KingdomJenson Button  United KingdomMcLaren 1:39.093
14 FranceRomain Grosjean  United StatesHaas F1 Team 1:39.830
15 SwedenMarcus Ericsson  SwitzerlandSauber 1:40.742
16 BrazilFelipe Nasr  SwitzerlandSauber 1:42.430
17 DenmarkKevin Magnussen  FranceRenault F1 Team 1:38.673
18 MexicoEsteban Gutierrez  United StatesHaas F1 Team 1:38.770
19 United KingdomJolyon Palmer  FranceRenault F1 Team 1:39.528
20 IndonesiaRio Haryanto  United KingdomManor Racing 1:40.264
21 GermanyPascal Wehrlein  United KingdomManor Racing No time
22 United KingdomLewis Hamilton  GermanyMercedes No time

 

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