レースレポート
F1 中国GP
F1中国GP決勝レポート:ロズベルグ、トラブルフリーで3連勝。跳ね馬は同士討ち
F1中国GPの決勝が行われ、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグが圧倒的なレースを見せて3連勝。2位にはスタート直後にポジションを落としたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が入り、ダニール・クビアト(レッドブル)が3位に入っている。マクラーレンの2台はレースペースが上がらず、揃って入賞を逃している。
編集: 2016/04/17 12:22
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録














F1第3戦中国GP決勝レース。予選Q3進出組の中ではロズベルグのみがソフト(S)、それ以外は全車スーパーソフト(SS)を履いており、これがどう勝敗を分けるのかに注目が集まった。また、Q3進出を逃したフェリペ・マッサ(ウイリアムズ)はS、フェルナンド・アロンソはS、ジェンソン・バトンはSSを履いており、マクラーレン・ホンダはふたりの戦略を分けた。
スタートでは、2番グリッドのダニエル・リカルド(レッドブル)が好スタート。1コーナーでロズベルグの前に出ることに成功する。2列目からスタートしたフェラーリの2台は、併走状態で1コーナーへ。しかし、そのインにレッドブルのクビアトが突っ込んでくる。ベッテルが行き場をなくしたところに、インに切り込んできたライコネンが接触。なんとスタート直後にフェラーリ同士討ち……ライコネンは完全にフロントウイングを失い、ベッテルも翼端板を壊す。後方でもマーカス・エリクソン(ザウバー)とロマン・グロージャン(ハース)、フェリペ・ナッセ(ザウバー)とルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が接触するなど、混乱のスタートとなる。ライコネン、グロージャン、ハミルトンはこの周でピットイン。
3周目の裏ストレートで、ロズベルグが先頭のリカルドに並びかける。しかし、この時リカルドの左リヤタイヤが突如バースト! コース上の至る所に1周目の混乱時に生じたデブリが落ちており、どうもこれを踏んでしまったようだ。
ベッテル救いのセーフティカー
これで4周目からセーフティカーが出動。コース上の清掃が行われる。この間に、スーパーソフトでスタートしたクビアト、セルジオ・ペレス(フォースインディア)、ベッテル、ニコ・ヒュルケンベルグ(フォースインディア)らがピットイン。タイヤ交換を行う。フォースインディアはふたりのドライバーを同時にピットに呼んだため、後方のヒュルケンベルグはピットレーンで必要以上に減速。その後ろにマシンが数珠繋ぎ状態となってしまう。ただ、速度制限区間前だったため、ベッテルがこれを抜いて前へ。ヒュルケンベルグには、後に5秒ストップペナルティが課せられる。
バトンもこのタイミングでピットイン。他のマシンが軒並みソフトを履く中、バトンはミディアムを選択。この時点でバトンが2ストップ戦略を狙っているだろうことは、容易に想像できた。
またハミルトンはこのタイミングを活用して、S→SS→Sとタイヤ交換を行い、タイヤ交換義務を果たす。
レース再開後、後方に下がってしまったベッテル、ハミルトンらのオーバーテイクショーが開始。しかしベッテルは、バルテリ・ボッタス(ウイリアムズ)を抜く際に接触してしまい、またしてもウイングを破損。カスケードウイングが脱落しかける状態となってしまうものの、ペースを失うことなく、前を追い続ける。
ロズベルグはこの間に一人旅。まだタイヤ交換を1度も行っていないものの、リカルドに10秒以上の差を築く。リカルドがピットに入ると、ボッタスに対して20秒以上の差。20周目にピットインしてS→Sと替えても、先頭のままレースに復帰している。
戦略失敗? マクラーレン、ミディアム多用の作戦が仇に
ロズベルグにとっては非常に楽な展開。快調に逃げ、コース復帰後には再び後続との差を広げていく。
ハミルトンはタイヤをMに交換し、次から次へのオーバーテイクを決めていく。また、ライコネンもひとつづつ順位を上げていく。一方、前半好位置につけていたマクラーレンは、ソフト(バトンの最初のスティントはスーパーソフト)→ミディアム→ミディアムという戦略が裏目に出たのか、バトン、アロンソともにペースが上がらず、42周めにはバトンがサインツJr.に抜かれてしまい、入賞圏外になってしまう。しかもバトンは2セット目のミディアムが最後まで持たず、たまらず45周目にピットインしてスーパーソフトにスイッチ。14番手まで下がってしまう。
ハミルトンは40周目頃にマッサに近づくが、なかなか抜くことができず、その間にライコネンの接近を許してしまう。そして、46周めの裏ストレートエンドでライコネンが前へ。ライコネンは続く47周目の裏ストレートエンドで、難なくマッサをパス。1周目に後方まで落ちてしまったライコネンは、ここでようやく5番手まで復帰してくる。ハミルトンは再びマッサの後ろにつくも、やはりなかなか抜くことはできない。
終盤、ペースの劣ったボッタスは、マックス・フェルスタッペン、カルロス・サインツJr.のトロロッソ2台に立て続けにパスされてしまい、10番手へ。
開幕3連勝でタイトルへ前進
結局、ロズベルグが2番手に40秒近い差をつけてトップチェッカー。開幕からの連勝を3に伸ばした。2位はベッテル。ウイングを2度も壊しながら2位までリカバリーしてきた。3位にはクビアト、4位にはリカルドとレッドブル勢が並び、勝利の期待もあったライコネンは5位フィニッシュである。マッサは最後までハミルトンを凌ぎきり6位、ハミルトンは7位、8位と9位にはトロロッソの若いふたりが入った。マクラーレン勢は、結局入賞ならず。アロンソ12位、バトン13位でフィニッシュしている。
多くの接触があったにもかかわらず、結局は出走全車の22台が完走。現在のF1の信頼性の高さを物語るレースになった。上位を見てみれば、何の混乱にも巻き込まれなかったのがロズベルグ。後続との差をしっかりと築いてからピットインするという、まさに盤石のレース運びだった。これでロズベルグは今季の獲得ポイントを75。2位ハミルトンとの差は36ポイントとなり、また一歩念願の初タイトル獲得に向け踏み出した。
Race results:
PosDriverTeamTime 1
Nico Rosberg
Mercedes 1:38:53.891 2
Sebastian Vettel
Ferrari +37.776 3
Daniil Kvyat
Red Bull Racing +45.936 4
Daniel Ricciardo
Red Bull Racing +52.688 5
Kimi Raikkonen
Ferrari +1:05.872 6
Felipe Massa
Williams +1:15.511 7
Lewis Hamilton
Mercedes +1:18.230 8
Max Verstappen
Toro Rosso +1:19.268 9
Carlos Sainz Jr.
Toro Rosso +1:24.127 10
Valtteri Bottas
Williams +1:26.192 11
Sergio Perez
Force India +1:34.283 12
Fernando Alonso
McLaren +1:37.253 13
Jenson Button
McLaren +1:41.990 14
Esteban Gutierrez
Haas F1 Team +1 lap 15
Nico Hulkenberg
Force India +1 lap 16
Marcus Ericsson
Sauber +1 lap 17
Kevin Magnussen
Renault F1 Team +1 lap 18
Pascal Wehrlein
Manor Racing +1 lap 19
Romain Grosjean
Haas F1 Team +1 lap 20
Felipe Nasr
Sauber +1 lap 21
Rio Haryanto
Manor Racing +1 lap 22
Jolyon Palmer
Renault F1 Team +1 lap
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
コメントを読んで投稿する
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 F1中国GP 予選レポート:ロズベルグ圧巻のアタックでPP。ソフトタイヤでのスタートへ
次の記事 分析:なぜF1グランプリは中国に定着したのか?
Top Comments
コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
View More & Comment

More from
ダニール クビアト

レッドブルの非情なドライバー育成……しかし彼ら以上にドライバー育成に注力してきた存在はゼロ
F1
F1 2025/02/16
レッドブルの非情なドライバー育成……しかし彼ら以上にドライバー育成に注力してきた存在はゼロ

クビアト、ランボルギーニSC63の熟成不足明かす「アップデートして、トップ5を狙っていくのが目標」
WEC
WEC
富士6時間
2024/10/09
クビアト、ランボルギーニSC63の熟成不足明かす「アップデートして、トップ5を狙っていくのが目標」

真打ち登場? ランボルギーニ、新LMDhマシンでのIMSA初テストで1000km以上を走破。最速タイムも記録し「進歩に満足」
IMSA
IMSA
Daytona December testing
2023/12/11
真打ち登場? ランボルギーニ、新LMDhマシンでのIMSA初テストで1000km以上を走破。最速タイムも記録し「進歩に満足」
最新ニュース

F1、カタールGPとアブダビGPを開催する予定だと認める。それでもイモラは”Bプラン”で開催準備
F1
F1 F1 8 分前
F1、カタールGPとアブダビGPを開催する予定だと認める。それでもイモラは”Bプラン”で開催準備

コラピントのチームメイト撃墜事件に終止符。ブリアトーレ「腹は立ったが……もう終わったことだ」
F1
F1 F1
バーレーンGP
36 分前
コラピントのチームメイト撃墜事件に終止符。ブリアトーレ「腹は立ったが……もう終わったことだ」

マルク・マルケス、レース完全支配しスプリント勝利。小椋藍が5位|MotoGP日本GPスプリント
MotoGP
MGP MotoGP
日本GP
53 分前
マルク・マルケス、レース完全支配しスプリント勝利。小椋藍が5位|MotoGP日本GPスプリント

3ヵ月欠場からのMotoGP復帰、一番驚いているのはビニャーレス本人?「KTMが僕に何を求めているのか分からない」と困惑気味
MotoGP
MGP MotoGP
日本GP
1 時間前
3ヵ月欠場からのMotoGP復帰、一番驚いているのはビニャーレス本人?「KTMが僕に何を求めているのか分からない」と困惑気味
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録