F2でランク3位のローランド、ウイリアムズの公式ヤングドライバーに
ウイリアムズは、オリバー・ローランドを”オフィシャル・ヤングドライバー”に任命した。

ウイリアムズは、昨年のFIA F2選手権でランキング3位となったオリバー・ローランドを、”オフィシャル・ヤングドライバー”に任命したことを明らかにした。ローランドは、バルセロナで行われる最初のインシーズンテストで最新のF1マシンをドライブするとともに、チームのシミュレータで作業をこなすという。
「ウイリアムズと仕事をすることになり、嬉しく思っている」
ローランドはそうmotorsport.comに対して語った。
「僕はファクトリーで多くの仕事をする予定だ。そして、バルセロナでのルーキーテストに参加する。それがどのように進むかによって、その後シーズンを通じて多くのことが起きる可能性がある」
ローランドは昨年まで、ルノーの開発ドライバーを務めていたが、ウイリアムズとの交渉は、昨年のアブダビタイヤテストの前から始まっていたという。
ウイリアムズの一員となったローランドだが、F1のレギュラーシートを掴むポジションには、近づけていないと認める。
「昨シーズンの終わりに、僕はさまざまな選択肢を検討していた。ウイリアムズもその中のひとつだった」
そうローランドは語る。
「レースシートをひとつ入手できそうで、僕らはその選択肢を検討していた。しかしそのうち、それは起こりそうにないことが明らかになった」
「候補となっていたドライバーの中には、僕よりも有力な名前があった。だから僕は、彼らとともにレースドライバーになることに、近付けたとは言えない」
ローランド曰く、ルノーに残るという選択肢もあったという。しかしながら、ウイリアムズの方がより短期間で進歩を遂げる可能性があると感じたという。
「ルノーにも僕の役割はあった。だから続けるという選択肢もあったんだ」
そうローランドは語る。
「しかし、彼らのドライバーラインアップは、あと2〜3年間は安定している」
「でもウイリアムズは、僕にもう少し仕事をするチャンスを与えてくれた」
「ウイリアムズのようなイギリスの伝統的なチームの一員になれるということは、素晴らしいことだ。うまくいけば、僕はチームに対してもっと大きな役割を果たすことができる。僕はレースシートを得るために、プッシュしたい」
なおローランドは、マノーのLMP1チームに加入し、WEC(世界耐久選手権)のスーパーシーズンに挑むことになっている。
「その挑戦は僕に、異なる種類のレースでの経験を与えてくれる」
そうローランドは語った。
「WECで名を上げ、そして良い仕事をすることができれば良いと思っている。さらに僕はその中で、自分自身の力を証明したい」
「僕は常に、F1ドライバーになりたいというだけでなく、レースやチャンピオンシップに勝ちたいと思っている。ウイリアムズでの仕事は、僕をそれに一歩近づける。そしてそれが僕が追求し続けるものだ」
「僕はもっと翼を広げなきゃいけない。そのためには、他のことをする必要がある。それが、僕が今やっていることだ」
「僕の長期的な進歩を傷つけているとは思わない。それに、さまざまなクルマや人から学ぶことができる」
ウイリアムズのチーム副代表であるクレア・ウイリアムズは、ローランドについて次のように語った。
「才能があり、高く評価されているオリバーを迎えることができ、私は満足しています」
「彼はF1が開催されているサーキットの多くでレースをしています。そして彼の経験と知識は、チームで進行中のエンジニアリング作業を補足するでしょう」
なおローランドは昨年末に鈴鹿サーキットで行われたスーパーフォーミュラのルーキードライバーテストの場を訪れていた。その際に走行することはなかったが、今季スーパーフォーミュラに参戦する可能性もあると噂されていた。
この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | オリバー ローランド |
チーム | ウイリアムズ |
執筆者 | Lawrence Barretto |