FE、F1のグリッドガール廃止を”支持”「F1はやっと21世紀を迎えた」
F1がグリッドガールの廃止を決定したことについて、フォーミュラEはF1はやっと21世紀を迎えたとして、決定を支持しているようだ。






F1オーナーのリバティ・メディアは、改革の一環としてF1及びそのサポートカテゴリーで、グリッド上でカーナンバーのボードを持つ”グリッドガール”の廃止を決定した。これに対しフォーミュラEは「21世紀の幕開けだ」と揶揄しながらも歓迎しているようだ。
グリッドガールを廃止するという決定について、F1の商業面の責任者であるショーン・ブラッチズは「ブランドイメージに共鳴しておらず、現在の社会規範と明らかに矛盾している」と述べている。
一方フォーミュラEは、シリーズ発足当初はグリッドガールを起用していたものの、昨年のシーズン3最終戦モントリオールePrixでは代わりに”グリッドキッズ”を採用している。
フォーミュラEの広報担当は、F1の決定につてい次のように語った。
「F1に”21世紀”が訪れたことを喜んでいる。フォーミュラEは昨年すでに、グリッドガールを起用を止めているが、それを主張する必要はない」
フォーミュラEは現在のシーズン4(2017/18年)でも、より熱心で若いファンをグリッドに招待し続けている。
香港でのシーズン4開幕戦では、地元プロモーターの要求によってグリッドガールが復活していたが、フォーミュラEのスタンスとしては今後のレースで再びグリッドガールが起用されることはないとのことだ。また、フォーミュラEは招待された若いファンを、実際にレース後の表彰式に参加させるという試みも行っている。
「我々は新しいコンセプトを使用し、グリッドキッズに焦点を当てている。そして可能な限り、ゴーカート選手権に参加しているような若く意欲あふれるドライバーと関わりを持っていきたい」とフォーミュラEの広報担当は付け加えた。
「そういった子どもたちがスターティンググリッドに行き、ドライバーの隣に立つなんて素晴らしく感動的な瞬間だ。しかもいつの日か、ドライブするかもしれないマシンの隣に立つんだ。それは、彼らのモチベーションにつながるだろう」
「このコンセプトは非常によく機能している」
グリッドガールを廃止している主要シリーズは、フォーミュラE以外にもある、世界耐久選手権(WEC)は、2015年シーズンを前に廃止を決定している。
WECのジェラルド・ヌブーCEOは当時「私にとっては、それは過去のことだ」と語った。
「女性をめぐる環境は今、少し変わっている」
その年のル・マン24時間レースの際、WECは”ウーマンズ・パビリオン”を設置。その中には美容師がいたり女性のための”おしゃべりコーナー”やル・マンに参戦した女性ドライバーの肖像画を特集した展示などが行われ、それ以降も毎年この試みが続けられている。
この記事について
シリーズ | F1 |
執筆者 | Scott Mitchell |