F1 アメリカGP
フェラーリF1代表、アメリカGP決勝でのルクレールの1ストップ戦略を失敗と認める「我々は躊躇してミスを犯した」
フェラーリのフレデリック・バスール代表は、F1アメリカGPでチームがシャルル・ルクレールの戦略を誤ったことを認めた。

Adam Cooper
公開日時: 2023/10/24 10:22
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

フェラーリのフレデリック・バスール代表は、F1アメリカGPでポールポジションを獲得しながら、決勝を6番手で終えたシャルル・ルクレールの戦略について、ミスを犯したことを認めた。
ルクレールはスタートでランド・ノリス(マクラーレン)とルイス・ハミルトン(メルセデス)に先行を許すと、1ストップ戦略でレースを進めたがこれは失敗。結局1ストップでレースを走りきったのはルクレールのみだった。
ルクレールは6番手でレースを終えたが、その後プランクが規定以上に薄くなっていたことが発覚し、失格となってしまった。
一方で4番グリッドからスタートしたチームメイトのカルロス・サインツJr.は、2ストップ戦略で順調にレースを進め、ルクレールと同様の理由でハミルトンが失格となったことで3位でレースを終えている。
ルクレールとハミルトンの失格が明らかとなる前、motorsport.comの取材に応じたフェラーリのフレデリック・バスール代表は、チームが戦略でミスをしたと認めた。
「複雑な心境であることは明らかだ。というのも、カルロスについてはかなりうまくやっていたからね。4番手スタートで(3番手でチェッカーを受けたマクラーレンのランド)ノリスから2〜3秒遅れの4番手でフィニッシュした」
「12周を終えてカルロスの10秒前にいたシャルルについては、1ストップに徹したが、それがいい選択ではなかった。間違いなくね」
「おそらく問題は、レース前にこのこと(戦略)について明確なイメージを持っていなかったことだ。我々は少し躊躇していたし、彼も最初のスティントでプッシュするかしないか、少し躊躇していた。そして我々はミスを犯した」
「想像できると思うが、それはレース前にあまり明確ではなかったんだ。2つの選択肢があって、数字的にはとても近かったんだ」
「我々がミスをしたのは、選択が五分五分になると予想していたことだと思う。しかし、全く違っていた」
Photo by: Ferrari
Charles Leclerc, Ferrari SF-23
またバスール代表は、チームが他のドライバーも1ストップ戦略を選ぶと予想していたと認めた。
「ハミルトンも1ストップからほど遠い状況じゃなかったと思うし、ラッセル(ジョージ・ラッセル/メルセデス)も明らかに1ストップを狙っていたと思う。ただ彼は上位集団の最後尾で、それまで同じ戦略を採っていれば、(戦略の)変更も簡単だ。変更してリスクを取った方がマシだ」
そしてバスール代表は、他のドライバーが2ストップ戦略に切り替えたことで、1ストップ戦略を貫いたルクレールが厳しい状況に追い込まれたと強調した。
「タイヤのコンマ数秒の問題ではなく、他のドライバーが何をしているかが問題なのだ」とバスールは言う。
「シャルルの状況がさらに難しくなったのは、全員が2ストップ戦略を採ろうとしていたからだ」
「みんなと同じレースをしている訳ではないから、自分の周りには多くのトラフィックがあることになるし、クリーンなレースはできない。その流れの中にいないから、他のドライバーに1〜2回オーバーテイクされることになる」
「オーバーテイクされる度に、2秒を失うことになる。4人に2回抜かれると、1回1.5秒でも8回で12秒を失うことになる。あれは間違いだった」
さらにバスール代表は次のように続ける。
「主な問題は、我々が少し中途半端だったことだと思う。マックス(フェルスタッペン/レッドブル)との戦いの中で、カルロスにはデグラデーション(性能劣化)があったから2ストップにすぐさま切り替えた。我々はかなり早くから2ストップに移行した。シャルルは(デグラデーションが)明らかに少なかった」
バスール代表は、ルクレールがサインツJr.と同じ戦略を採っていればどのような結果を得られていたかを推測したくはないと語った。
「そうしたくはない」とバスール代表は言う。
「もしああだったら、こうだったら、そうなっていたら……ラグビー(ワールドカップ)でフランス代表が決勝に残っていたら、イギリス代表もそうなっていたら……それに2年前のサッカー・ワールドカップで我々(フランス代表)が勝っていたかもしれないと、”もし”だらけになるからね」
「それは正しいアプローチではないと思う。ミスに集中し、なぜその選択をしたのかを理解する必要がある。その時点で持っている手札で、我々はそれが良い選択肢だと確信していたからね」
「ピットウォールやファクトリー、あの段階で持っていた数値が良くなかったということだ」
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 【動画】角田裕毅の”渾身”ファステストラップをプレイバック。チーム&日本人ドライバーとして3回目の快挙|F1アメリカGP
次の記事 レッドブル、ギリギリの勝利に自分たちのことで精一杯? 角田裕毅の走りは「正直あまり追えてなかった」

More from
Adam Cooper

アストンマーティン、今季もトップグループに復帰できたとチーム代表自信「メルセデスより前にいられたのは励みになる」
F1
F1
日本GP
2024/04/15
アストンマーティン、今季もトップグループに復帰できたとチーム代表自信「メルセデスより前にいられたのは励みになる」

鈴鹿で良いとこなしのアルピーヌ、その一因は“同士討ち”。ガスリーはアップデートには手応えも「できるだけ早く次のモノを投入しないと」
F1
F1
日本GP
2024/04/12
鈴鹿で良いとこなしのアルピーヌ、その一因は“同士討ち”。ガスリーはアップデートには手応えも「できるだけ早く次のモノを投入しないと」

F1参戦承認はまだだけど……アンドレッティ、イギリス・シルバーストンに新ファクトリーを正式オープン
F1
F1 2024/04/11
F1参戦承認はまだだけど……アンドレッティ、イギリス・シルバーストンに新ファクトリーを正式オープン

More from
フェラーリ

タイトル争いの目がほぼ無いフェラーリ、2027年向け開発にスイッチしない理由は?
F1
F1
スペインGP
7 時間前
タイトル争いの目がほぼ無いフェラーリ、2027年向け開発にスイッチしない理由は?

フェラーリ、4戦連続表彰台ナシ。それでもバスール代表前向き「あと1回、SCなどがあれば今回は優勝を争えた」
F1
F1
スペインGP
14 時間前
フェラーリ、4戦連続表彰台ナシ。それでもバスール代表前向き「あと1回、SCなどがあれば今回は優勝を争えた」

「無事に戻って来れてラッキーだった」ブレーキペダルが底に……ハミルトン、市街地コースで危険なトラブル発生。序盤にガレージへ
F1
F1
スペインGP
3 日前
「無事に戻って来れてラッキーだった」ブレーキペダルが底に……ハミルトン、市街地コースで危険なトラブル発生。序盤にガレージへ
最新ニュース

ウイリアムズ育成の中村紀庵ベルタ、名門トライデントからFIA F3参戦決定。F1に向け最高の体制整う「大きな自信を与えてくれる」
FIA F3
F3 FIA F3 4 時間前
ウイリアムズ育成の中村紀庵ベルタ、名門トライデントからFIA F3参戦決定。F1に向け最高の体制整う「大きな自信を与えてくれる」

レッドブルに潜む複雑な”持病”。メキーズ代表、フェルスタッペンの不満に同意「2027年まで問題が続く可能性も」
F1
F1 F1
スペインGP
6 時間前
レッドブルに潜む複雑な”持病”。メキーズ代表、フェルスタッペンの不満に同意「2027年まで問題が続く可能性も」

ハースF1小松礼雄代表、来季の活動予算増額に自信「多くのパートナー候補と話しています!」 しかしそれはドライバー選定とは別と断言
F1
F1 F1
スペインGP
6 時間前
ハースF1小松礼雄代表、来季の活動予算増額に自信「多くのパートナー候補と話しています!」 しかしそれはドライバー選定とは別と断言

タイトル争いの目がほぼ無いフェラーリ、2027年向け開発にスイッチしない理由は?
F1
F1 F1
スペインGP
7 時間前
タイトル争いの目がほぼ無いフェラーリ、2027年向け開発にスイッチしない理由は?
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録