フェラーリ、新テクニカル・ディレクターに元メルセデスのロイック・セラを指名。長いガーデニング休暇からついに稼働へ

フェラーリは新たなテクニカル・ディレクターとして、元メルセデスのロイック・セラを指名した。

Carlos Sainz, Ferrari SF-24, in the pit lane for a pit stop

Carlos Sainz, Ferrari SF-24, in the pit lane for a pit stop

写真:: Simon Galloway / Motorsport Images

 フェラーリは、元メルセデスのロイック・セラをシャシー部門の新テクニカル・ディレクターに任命したと発表した。

 フェラーリは元々、昨年の夏にメルセデスからセラを引き抜いたものの、チームが情報漏洩対策として設けるいわゆる“ガーデニング休暇”が長引いたため、セラはまだフェラーリで働き始めていない。

 セラは10月1日に合流すると、フェラーリの新たなシャシー担当テクニカル・ディレクターとなり、7月にエンリコ・カルディレが抜けたポジションを引き継ぐことになる。

 9月5日(木)に発表されたプレスリリースで、フェラーリはシャシー部門の技術体制を一新することを明かした。

「セラはこの新しい役割において、チーム代表のフレデリック・バスールの直属となる。セラは以下の部門を統括することになる」

「シャシー・プロジェクト・エンジニアリング部門はファビオ・モンテッキが、車両パフォーマンス部門はマルコ・アドゥルノが、空力部門はディエゴ・トンディが、トラック・エンジニアリング部門はマッティオ・トグニナリが、シャシー・オペレーション部門はディエゴ・イヴェルノが担当する。イヴェルノはスポーティング・ディレクターとしての役割も継続する」

Loic Serra,  Ferrari Head of Chassis Performance Engineering, Jerome d’Ambrosio, Ferrari  Deputy Team Principal

Loic Serra, Ferrari Head of Chassis Performance Engineering, Jerome d’Ambrosio, Ferrari Deputy Team Principal

Photo by: Ferrari

 エンリコ・グアルティエリは引き続き、フェラーリのパワーユニット(PU)部門のテクニカル・ディレクターを務め、2026年レギュレーションに向けた新PUの開発を率いる。

 なおカルディレは7月にフェラーリを離れ、アストンマーティンのチーフ・テクニカル・オフィサーに就任。ガーデニング休暇が終わり次第、テクニカル・ディレクターであるダン・ファロウズの下で働く予定だ。

 またレッドブルでチーフ・テクニカル・オフィサーを務める“空力の鬼才”ことエイドリアン・ニューウェイも、アストンマーティンにコンサルタントとして加わるとの見方も有力で、発表は間近と見られている。

 セラはフェラーリに加わることで、2025年からメルセデスから合流する7度のF1世界チャンピオンであるルイス・ハミルトンと再び仕事をすることとなる。

 

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