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再び優勝戦線に返り咲けるか。フロア新調で失速気味のフェラーリ、改良版をハンガリーGPで投入へ

フェラーリはF1ハンガリーGPに最新フロアの改良版を持ち込むことで、最近のレースで問題となっている高速域でのバウンシングを解消しようとしている。

Charles Leclerc, Ferrari SF-24

Charles Leclerc, Ferrari SF-24

写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images

 フェラーリはF1第13戦ハンガリーGPに改良版フロアを投入し、復調を目指している。

 今季は前半戦で2勝を記録するなど速さを見せ、レッドブルに次ぐ2番手チームの座をマクラーレンと争ってきたフェラーリ。しかし第10戦スペインGPで、大規模なアップデートパッケージの一部として改良版のフロアを投入して以来、その戦闘力は明らかに落ちてしまった。マクラーレンにはコンストラクターズランキング2番手の地位を奪われそうになっているだけでなく、連勝して勢いに乗るメルセデスにも急激に差を詰められている。

 スペインで投入された新デザインのフロアは、ファクトリーが期待していたダウンフォース向上を実現したものの、高速域で車両がバウンシングしてしまうという問題を再発させてしまった。その結果、ドライバーのシャルル・ルクレールとカルロス・サインツJr.はSF-24を自信を持って走らせることができなくなり、それがタイムロスに繋がっていたようだ。

 先日の第12戦イギリスGPでは、第7戦エミリア・ロマーニャGP以降から使っている旧仕様のフロアに戻して走ったフェラーリ。同レースを終えたチームはこのインターバルの間に何が起こっているのかについての解析を進め、新しいフロアを継続して使うべきか、旧型に戻すべきかを判断することになった。

 チーム代表のフレデリック・バスールはファクトリーで行なわれた分析を受けて、チームは新型フロアがパフォーマンス上の利点をもたらすため、粘り強く開発を続ける価値があると確信したと明かした。

 ただ、ハンガリーに向けてはスペインから使っている新型フロアをそのまま使うわけではない。底付きの問題を少しでも軽減するために、フロアのデザインに変更が加えられている。

 バスールはレースウィークを前に、次のように語った。

「ハンガリーGP前の1週間の休みを利用して、過去3戦のデータを徹底的に調査することができた」

「最新のアップグレードパッケージは、エアロポイントという点では期待通りの効果をもたらすことがわかった。しかしながら、マシンの操縦が難しくなるという副作用もあった」

「我々はファクトリーで懸命に作業をしてきたが、ブダペストに向けてはフロアを進化させた。これで、ドライバーたちが能力を最大限に発揮できるようなマシンに仕上がったはずだ」

「今季は100分の1秒を争う戦いになっているし、シャルルとカルロスがレースで最高の結果を得るだけでなく、予選でもマシンの限界を引き出せるようになるためには、マシンに自信を持てることが必要だ」

「ハンガロリンクに持ち込むパッケージによって、上位を争う存在になれると確信している」

 フロアの問題についてバスールが楽観的な姿勢を見せているのはふたりのドライバーにとっても朗報と言えるだろう。もし問題の真相を究明できなければ、フェラーリは長期にわたって苦境に立たされることになるかもしれないという懸念があったことを考えれば、なおさらだ。

 イギリスGPでサインツJr.は、イモラ仕様の旧型フロアに固執しなければならないのであれば、フェラーリはライバルに数ヵ月分遅れることになってしまうとして、こう語っていた。

「明らかに不十分だ」

「僕たちはイモラの時と基本的に同じマシンを使っているのに、あれ以降みんながアップグレードして、おそらくコンマ2秒はマシンが良くなっているのに、僕たちは元に戻らざるを得なかった」

「僕たちは風洞実験での性能向上など、この3ヵ月で実現できたであろう性能向上を失ったわけだから、ここ最近の判断が正しくなかったのは明らかだ」

 

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