マクラーレンのノリス、フェラーリを警戒。「最大の脅威。ペースを改善されたら容易に先行されてしまう」
マクラーレンのランド・ノリスは、フェラーリがレースペースの問題を完全に解決することがあれば、容易にマクラーレンの前を走ることになるだろうと考えている。
Charles Leclerc, Ferrari SF21, Lando Norris, McLaren MCL35M
Jerry Andre / Motorsport Images
2021年のF1はレッドブルとメルセデスによるタイトル争いが展開されており、2年前までは3強の一角に数えられていたフェラーリは中段争いに飲み込まれてしまっている。
フェラーリは8戦を終えた時点で、コンストラクターズランキング4番手。マクラーレンを12ポイント差で追っている状況だ。
前戦シュタイアーマルクGPではカルロス・サインツJr.が6位、シャルル・ルクレールが7位と、大苦戦したフランスGPから一転ダブル入賞を記録。ランド・ノリスひとりの入賞(5位)に留まったマクラーレンとの差を詰めることに成功している。
そのノリスはライバルとなっているフェラーリに関して、いくつかのコースでは自分たちを上回ってくる可能性があると考えており、特にフェラーリがレースペースを改善してきた場合を警戒している。
motorsport.comにフェラーリとマクラーレンの対決に関して訊かれたノリスは「彼らは少し浮き沈みがある」とコメントし、更に次のように続けた。
「毎回レースでトラブルを抱えている、と言いたいわけじゃない。ポール・リカール(フランス)は特に彼らにとっては厳しいものだったと思うけど、多くのコースは僕らよりも彼らに合っていると思う」
「ストレートではまだ彼らは苦戦しているが、GPSでコーナリングを見れば、良い時にはメルセデスやレッドブルに多くの場所で匹敵している」
「だから彼らは、現時点では僕らにとっての最大の脅威だ。だからこそこちらも懸命に作業をしている。現状(のリード)が当然とは行かないんだ。僕らはまだマシンを改善していく必要がある。ひとたび彼らがマシンをまとめ上げれば、容易に先行されてしまう。そうすれば厳しい事態になる」
またノリスは、フェラーリの持つ1周のアタックスピードを脅威の核として挙げている。
「殆どの場合、彼らは予選で僕らを負かしていると思う。そしてポールポジションも2度獲っている」
「これは彼らが良いマシンを手にしていることを示しているし、レースでの問題を解決したら彼らは逃げてしまうだろう」
「あるトラック、ある状況、そしてあるシナリオ……シュタイアーマルクGP予選のように、僕らがフェラーリよりも良いクルマを手にしていることもある。だから様子を見てみよう」
そしてノリスは、こうしたフェラーリとの戦いがチームにさらなるモチベーションをもたらしているとも語った。
「チャレンジするのはいつだって良いものだ」
「チャレンジすることでよりエキサイティングになるし、チームもより懸命に取り組んでくれる。それが気に入らないのは、負けた時だけだ」
「チーム、そしてファクトリーの皆がより一生懸命に働く動機になる。でもあまりにも厳しい戦いになるのは、望んじゃいないけどね」
「僕も懸命に働き、限界まで攻めるようなことをしなきゃいけなくなるから、その状況を楽しんでいる。来週(オーストリアGP)も同じことができると良いね」
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