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フェラーリCEOカミッレーリが退任を電撃発表。ロードカー事業の業績アップに貢献

フェラーリのCEOであるルイス・カミッレーリは、同職からの退任を電撃発表した。

Louis Camilleri, CEO of Ferrari

写真:: Ferrari

 2018年夏からフェラーリのCEOを務めてきたルイス・カミッレーリは、同職から退任してフェラーリから離れることを電撃的に発表した。

 退任の理由は“個人的な理由”とされているが、これはフェラーリにとっても青天の霹靂だったようで、彼らは現時点で正式な後任を決めることができていない。よってフェラーリは、現会長のジョン・エルカーンが暫定的にCEOの役割も兼務することを明らかにした。

 またカミッレーリはフェラーリだけでなく、フィリップ・モリスの取締役会からも身を引くようだ。

 カミッレーリは2018年夏、前任のセルジオ・マルキオンネの急逝を受けてフェラーリCEOに就任。以降は新型コロナウイルスのパンデミックがあったにも関わらず、ロードカー事業の堅実な商業的成長に貢献した。カミッレーリのCEO就任時には113ユーロ(約14000円)だった株価も、現在では179ユーロ(約23000円)となっている。

 マールボロブランドを展開するたばこメーカー大手フィリップ・モリスの重役だったということもあり、カミッレーリはF1というスポーツへの理解があり、F1チームを熱心にサポートしていた。彼は何度かレース現場に足を運び、チーム代表のマッティア・ビノットとも密接に連絡を取っていた。

 今回の決断について、カミッレーリは次のように語った。

「フェラーリは私の人生の一部だったし、その最高責任者を務められたことは素晴らしい名誉だった」

「マラネロにいる人並み外れた才能を持つ男性、女性……彼らのあらゆる情熱と献身に対し、私の称賛の念は尽きない。2018年以降の数々の業績を誇りに思うと共に、フェラーリ最高の年がまだまだ更新されていくだろうと思っている」

 またエルカーンは、カミッレーリの在任中の貢献に敬意を表し、次のように語った。

「2015年以降は取締役会のメンバーとして、そして2018年以降はCEOとして彼がしてきたたゆまぬ献身に心から感謝の意を示したい」

「彼のフェラーリに対する情熱は計り知れなかった。そして彼はそのリーダーシップを活かし、世界最高の企業としての地位を強固なものとした。我々は彼、そして彼の家族の幸せを願っている」

 

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