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フェラーリ、マシンコンセプトへの自信も揺らぐ? 「苦戦の根本的な理由を探る」

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フェラーリ、マシンコンセプトへの自信も揺らぐ? 「苦戦の根本的な理由を探る」
執筆:
2019/05/14 3:47

フェラーリのマッティア・ビノット代表は、スペインGPでの敗北を踏まえ、今季のマシンコンセプトが間違っていたかもしれないと語った。

 フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、スペインGPでもメルセデスに完敗だったことを受けて、今季のマシンコンセプトが間違っていた可能性があると認めた。

 開幕から4戦連続でワンツーフィニッシュを飾ったメルセデスを止めるべく、フェラーリはスペインGPでICE(内燃エンジン)と空力パッケージのアップデートを行った。新型ICEは、開幕戦の結果を受けて開発が前倒しされたものだった。

 しかしカタルニア・サーキットでも速さを発揮したメルセデスに、フェラーリは全く対抗できず。決勝では、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが3位を獲得。フェラーリのセバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールは表彰台に上がることすらできなかった。

 ビノットは、苦戦の根本的な原因についての調査が行われていると明かし、今季のマシンSF90のコンセプトが間違っていた可能性があると認めた。

 メルセデスやレッドブルと違い、フェラーリは全く異なるコンセプトのフロントウイングを採用している。ウイング両端に向かってフラップの高さが低くなっており、絶対的なダウンフォース量が不足する代わりに、マシン外側に向かう気流”アウトウォッシュ”を管理し、効率を改善する道を選んでいると考えられる。

 しかしフェラーリは、カタルニア・サーキットで最も低速の最終セクターだけでなく、全てのコーナーでメルセデスに遅れを取っており、苦戦の原因に早急に対処しなければならないと認識している。

「最終セクターだけでなく、それぞれのコーナーで大きくタイムロスしている。我々はコーナーで遅いんだ」と、ビノットは述べた。

「アンダーステアがかなり強い。ダウンフォースだけが原因なのか、それ以外に原因があるのか? 我々はそのことを分析し、しっかりと理解する必要がある」

「今日結論を出したとしても、それは間違っているだろう。本当に適切な分析をして、理解するには数日かかるはずだ。マシンバランスの問題なのか、それともダウンフォースの問題なのか。あるいは、マシンコンセプトが間違っていたのか? 分からない。我々は答えを持ち合わせていないと思う」

 オフシーズンテストではフェラーリが好調をキープしていた際、メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、マシンコンセプトを転換するのには何カ月もかかるとコメントしていた。

 もしフェラーリのマシンコンセプトが間違っていた場合、フェラーリが素早く立ち直り、反撃するという希望は断たれることになる。しかしながらビノットは、原因が何であれ、今シーズン中に行動を起こすだろうと話した。

 チームが方針転換を強いられたとしたら、それはチームにとって大打撃となるか、と訊かれたビノットは次のように答えた。

「チームが成長している限りは、大打撃だとは思わない。私がよく言っているように、チームは若く、学習段階にあるのだ」

「プロセスと方法論という観点で、学ぶことはまだたくさんあると思う。チームが改善しているなら、私はハッピーだ。コンセプトやデザインに関しては、その内容によるが、シーズン中に対処するだろう」

 一方ウルフは、メルセデスがテストでの不調を払拭し、開幕から現在に至るまで好調を維持している理由について、よりダウンフォースの大きいマシンを目指したコンセプトが、バランスを崩すことなく開発を進める余地をもたらしているからだと考えている。

「私はそれを興味深い考えだと思っている。冬のテストの時に前を走っていた者と、今先頭を走っている者がかなり違っているからだ。中団争いを見てもそれが言える」と、ウルフは説明した。

「ふたつの異なる空力コンセプトがあり、おそらくそこには、ある真実が含まれている。F1では、ひとつの疑問に答えがひとつだということはない。パフォーマンスの良し悪しを説明する、飛び道具はないんだ。マシンを開発する上で、開発速度を高く維持することが重要だと思う」

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執筆者 Jonathan Noble