フェラーリ、アゼルバイジャンでも好調な滑り出し。しかし「モナコほどは速くない」とサインツJr.
カルロス・サインツJr.は、F1アゼルバイジャンGPの初日を3番手で終えたものの、フェラーリは「間違いなくモナコほどは速くない」と考えている。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
前戦モナコGPではシャルル・ルクレールがポールポジションを獲得し、カルロス・サインツJr.が2位表彰台を獲得するなど速さを見せたフェラーリ勢は、今回のアゼルバイジャンGP初日でも好位置をキープしている。FP1は2、3番手、FP2では3、4番手につけており、この順位だけを見ればレッドブル・ホンダに次ぐペースを持っているように見える。
モナコとバクーは同じ市街地サーキットとはいえ、コース特性はかなり異なる。バクーはモナコと違い全開区間が非常に多いため、フェラーリのふたりはモナコでの優位性が失われるだろうと予想していた。
サインツJr.は金曜フリー走行を終え、結果が予想以上に良かったと語った。しかし、モナコでのライバルとの位置関係と比較して、フェラーリがここではそれほど速くないだろうと分析している。
「いくつかのラップでトウ(スリップストリームによるアドバンテージ)を利用して良いタイムが出せたのも事実だ」とサインツJr.。
「ロングランでは、ペースがあまり見えてこなかった。だから全体像がはっきりしていないのだと思う」
「おそらく明日になればもっと良くなるだろうけど、モナコの時ほど速くないのは間違いない。レッドブルはふたりとも、ロングラン、ショートラン両方で速いから、僕たちはもう少しラップタイムを上げられないか考えていく必要がある」
一方ルクレールも、アゼルバイジャンGP初日の結果がサプライズであったというサインツJr.の考えに同意し、初日にタイムが伸びてこなかったマクラーレン勢やメルセデス勢への警戒も怠らなかった。
「僕が思うにマクラーレンはかなり速い。彼らはなぜか今日それを見せていないだけだ」とルクレール。
「僕たちと比べてクリーンなラップを残せなかったのかもしれない。彼らはここでは僕たちの少し先を行っているように感じる。明日になってみないと分からないけどね」
「レッドブルも間違いないし、メルセデスだってそうだ(速い)。彼らに何が起こったのかは分からないけど、前に来るのは間違いないだろう。だから僕たちは基本的にマクラーレンと戦うことになるはずだ。彼ら(マクラーレン)はほとんどミスをしないから、僕たちも完璧に仕事をこなさないといけない」
「だからこそ、自分たちのポテンシャルを最大限に発揮して、予選では彼らよりも前に出られるようにしたい」
ルクレールはそう語ったが、FP1、FP2共に8番手で終えたマクラーレンのランド・ノリスは、この状況をあまり楽観的に考えていないようだ。
「僕たちはアルファタウリ、ルノー(アルピーヌ)あたりとかなり接近しているように思う」とノリス。
「フェラーリとレッドブルはかなり先を行っている。だから難しい戦いになるだろうね。Q3に進むことが僕たちの主な目標になってくる」
「予選のペースでもレースペースでも、レッドブルやフェラーリとはかなりの開きがある。明日までに何かを見つけて改善したい」
「マシンのフィーリングは悪くない。もちろん夜の間に改善するべきところもあるけどね。とにかく何か特別な結果を残すにはちょっと差がつき過ぎていると思う。だからコツコツ頑張っていくよ」
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