F1
テスト段階ではイイ感じ! フェラーリ、PUの信頼性向上に向けて組織の総見直しも「答え合わせはサーキットで」
フェラーリのF1パワーユニット部門の責任者を務めるエンリコ・グアルティエリは、テストベンチから”ポジティブなフィードバック”を得られており、2022年シーズンにチームを苦しめた信頼性トラブルを解決できたと語っている。

Adam Cooper
編集: 2023/02/17 11:32
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スクーデリア・フェラーリとそのパワーユニット(PU)を使用するカスタマーチームのアルファロメオとハースの3チームは2022年シーズン、頻繁にPUの信頼性トラブルに見舞われた。
しかしフェラーリのPU部門を率いるエンリコ・グアルティエリは、2022年から2023年にかけてその問題を解決すべく改善を重ねた結果、テストベンチから「ポジティブなフィードバック」を得られていると、新シーズンに向けて期待を覗かせている。
パフォーマンス面での開発が凍結されている現行PUレギュレーション下では、PUメーカーは信頼性アップデートのみ取り組むことが許されている。しかし、2023年に向けてフェラーリはPUからパフォーマンスの向上も見出していると噂されている。
信頼性が向上し、以前よりも高い限界値でPUを安定的に稼働させることができるようになれば、パフォーマンスは向上する。ただ、こうした改善はレギュレーションの範囲内だ。
パフォーマンス面での開発凍結は2022年シーズンから行なわれており、タイムリミットを前にフェラーリだけでなく他のPUメーカーも同様に完璧な信頼性を投げ売ってパフォーマンスを求めた。アルピーヌのチーム代表を務めるオットマー・サフナウアーは、PUメーカーのルノーが2022年に向けて意図的に信頼性の限界に挑戦し、アップデートで信頼性トラブルに対処しつつパフォーマンスを追求する戦略を取ったと強調していた。
フェラーリのグアルティエリは、PUの信頼性トラブルは2022年シーズンにおける”アキレス腱”にチームは対応したものの、その結果が分かるのはサーキットでの走行だけだと語っている。
「新シーズンの準備作業期間は、通常一年のうちで最も忙しい時期のひとつ。この冬も例外ではなかった」
グアルティエリはそうチームの動画で語った。
「実際、オイルや燃料といった流体を含めてPUは昨年から凍結されている。そして唯一許された改造は、信頼性に関わるモノだけだ」
「事実、昨シーズンは信頼性こそが我々のアキレス腱だった。だから、冬の間に主な問題を解決し、望ましい信頼性レベルに到達するよう努力した。それが2023年に向けての目標だった。この冬の作業は、これに基づいて行なわれた」
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グアルティエリ曰く、信頼性トラブルの改善に向けてチームは組み立て工程や疑わしい部品の設計を見直したという。
Carlos Sainz, Ferrari SF-23
Photo by: Davide Cavazza
「我々は、昨シーズン最も苦労した部分を中心に取り組みを行なった。焦点を当てたのは内燃機関と電動モーターの部分だ」
「しかし同時に、昨シーズンのサーキットでの経験を活かそうと考えた。そして使用されたPU部品から得られるフィードバックや弱点の兆候を調べたのだ。いくつかのコンポーネントにおける様々な設計領域に渡るモノだというのは確かだ」
「そして、必要に応じて組み立て手順も見直した。この見直しには、PU担当スタッフだけでなくサプライチェーンの仲間やサプライヤーも関わっている」
またオフシーズン中の取り組みについて、彼は次のように説明している。
「我々はコース上で発生した問題の根本的な原因を理解するために、あらゆる分野で取り組みを行なった。利用可能なツールを全て使って、問題の解決に努めたのだ」
「実際、設計から組み立て工程を含む実験まで、あらゆる分野で取り組みを行なってきた。非情に短い時間で、新たな解決策を試行錯誤している」
「テストベンチでは、いくつかの変更点に関してポジティブなフィードバックが得られている。ただ我々が良い仕事をできたかどうかは、いつも通りサーキットが教えてくれるだろう」
2023年からチーム代表を務めるフレデリック・バスールも、オフシーズンの努力が実るかどうかが分かるのはコース上での走行を待つ必要があると考えている。
「誰にとっても、優先されるべきは信頼性だと思う」とバスールは言う。
「この時期に信頼性がなければ、(プレシーズンテストの)3日間を走り切ることができず、間違ったスタートを切ることとなる」
「テストベンチで必要な走行距離をこなし、みんな楽観的ではあるが、信頼性とパフォーマンスという点ではバーレーンだけが我々の立ち位置を教えてくれるだろう。今のところ、全てがOKだと言えるだろう」
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