低迷するフェラーリ、疑惑のPU和解……レッドブル&メルセデス「後味が悪い」
フェラーリとFIAは昨年持ち上がったエンジン不正疑惑に関して和解済みであるが、今季のフェラーリが極度の不振に陥っていることで、ライバルの間には処分を巡ってしこりが残っている様子だ。
Charles Leclerc, Ferrari SF1000
Mark Sutton / Motorsport Images
2020年シーズンのフェラーリは、これまで非常に苦しい戦いを強いられている。
ストレートスピードのパフォーマンスは昨年に比べて大きく落ち込み、レースでもペースが振るわず優勝はおろか、ポイント獲得すらできないレースも見られている状況だ。
彼らのパフォーマンス低下は、昨年から持ち上がっていたパワーユニットの不正疑惑に対するFIAの技術指令、そしてオフシーズン中にFIAとフェラーリが“和解”したことに続くものだ。
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、今季のフェラーリのパフォーマンス不足について、そうした不正疑惑への不満は依然として残っていると語った。
「全体として、かなり後味の悪いものだ」と、ホーナー代表は言う。
「言うまでもなく、現在のフェラーリのパフォーマンスから『あなたなりの結論』を引き出すことができるだろう」
「去年だったなら間違いなく勝てたレースがあったんだ。仮に昨年のものと相当パフォーマンスが異なっているように見えるエンジンを使用していないとしたらね」
「間違いなく、彼らにとっては厳しい状況だろう。だが彼らは過去数年で間違った領域に焦点を当てていたと思う。彼らは(FIAとの)合意にあった部分で”少し”苦戦しているようだね」
またメルセデスF1のトト・ウルフ代表は2018年と2019年を通して、フェラーリのパワーユニット性能が自陣営のファクトリースタッフに大きなプレッシャーをかけていたと認めていた。
ウルフ代表は前述のホーナー代表による「後味が悪い」というコメントに同意。フェラーリの疑惑のパワーユニットに追いつくために、ファクトリーのスタッフが倒れるという事態もあったと語った。
つまりウルフ代表は“疑惑”のパワーユニットに追いつくために、自チームのスタッフが犠牲になったと考えているようだ。
「フェラーリは象徴的なブランドであり、これらのクルマを作り上げる素晴らしい人々がいる」
「この件について火に油を注ぐようなことはしたくないので、語るのは難しい。しかし我々は一昨年、昨年と、非常に負荷をかけられ、苦しんでいた」
「スタッフを何人か失ったよ。彼らの健康が限界を迎えたという意味で、何人かのスタッフを失ったんだ。そしてこれがクリスチャンのコメントに同意している理由だろう」
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