フェラーリF1-75の最終形態はまだまだ? 最速マシンとの声に謙遜も「レッドブルとメルセデスに挑戦したい」と代表語る
フェラーリは、2022年用の『F1-75』がF1のプレシーズンテストで好調さを見せたものの、まだ“レースで勝てるマシン”ではないと考えている。
Charles Leclerc, Ferrari F1-75
Steven Tee / Motorsport Images
2022年シーズン開幕に先立ち行なわれた計6日間のプレシーズンテストでは、フェラーリはタイムシートの上位につけ、目立ったトラブルもなく走行を重ねた。このことからフェラーリが現時点で最強のマシンパッケージを持っているという声も多い。
しかしフェラーリのマッティア・ビノット代表は、チームがオフシーズンにトップチームに接近できたと考えている一方で、自分たちが“倒すべきチーム”だというライバルからの指摘は的外れだと考えている。
「私は他のチームを評価できない」と彼は言う。
「我々自身のことを評価するにはとても良いが、我々が勝てるとは思っていない」
「私としては、レッドブルもメルセデスも非常に強く、速いマシンを持っていると思う。ふたつのチームは非常に強い」
「(バーレーンテストの)最終日には、レッドブルがアップグレードをマシンに投入していて、彼らの開発能力がいかに優れているかを示している。ここから開幕戦までは重要になるモノだ」
「恐らくメルセデスもさらに改善してくるだろう。だから彼らもとても強く、速いはず。我々がこの議論の的から逸れるよう願っているよ」
「そしてどうにかして彼らに挑戦したいと思っている。そうなれば、我々としては最高だ」
フェラーリは自分たちへ向けられる期待を逸らそうとしているが、ドライバーのシャルル・ルクレールは今年のプレシーズンテストは2019年にチームに加入して以来最も充実したモノだったと語っている。
「大きな問題もなく、これまでで最もスムーズなプレシーズンだったということは間違いない」とルクレールは言う。
「特に今年のような全く新しいプロジェクトでは、途中で何らかの壁にぶつかると想像できるが、今のところ特定のコンディションでは問題になり得るポーパシングもない。とてもスムーズだよ」
「僕らは改善を続けることができた。ただ見ての通り、レッドブルはかなり新しいパッケージを投入しているし、メルセデスは全く新しいマシンを持ち込んできているから、彼らの真のポテンシャルは未知数だ。みんな同じようなところでかなり接近して見えるね」
「彼らがどれだけ余裕を持っているのかを見極めるのはとても、とてもむずかしい。僕らは自分たちの余力を理解しているけど、彼らがどれだけ実力を隠しているのかは知らない」
ビノットはフェラーリが開幕から優勝を争えるとは考えていないものの、改善を続けるべくアグレッシブなアップデートがフェラーリには必要だと語った。
「我々は常に一歩先に踏み出す必要があると私は思う」とビノットは言う。
「自己満足で終わらせてはいけない。F1では、常に自分たちから開発を進め、改善する必要がある」
「ライバルは非常に手強く、非常に速いことも分かっている」
「開幕戦では彼らがトップにいると予想している。我々としては、できる限り彼らに挑み、バトルを展開できることを願っている。シーズン序盤にそれができれば最高だ。ただ、残りのシーズンでは開発がカギになるだろう」
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