フェラーリ代表、F1開幕戦終え「表彰台まではまだまだ遠い」とコメントもマシンの進歩を確信
フェラーリはF1開幕戦バーレーンGPで好スタートを切ったが、マッティア・ビノット代表は表彰台を目指して戦うにはまだトップチームから離れすぎていると語った。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
フェラーリは昨年コンストラクターズランキングで6位に沈む大不振に陥ったが、今季開幕戦バーレーンGPでは復調の兆しを見せた。シャルル・ルクレールは予選で4番グリッドを獲得し、6位でフィニッシュ。新加入のカルロス・サインツJr.も予選Q3に駒を進めて8位入賞を果たした。
しかしチーム代表を務めるマッティア・ビノット曰く、この開幕戦の結果はフェラーリが表彰台を争える位置にいることを意味しないという。
「上位チームとの差はまだはっきりしていて、レースにおいてもかなり大きな差がついているので、長い道のりになるだろう。ただ、それもコースによって変わってくるだろう」とビノットは語る。
「我々は2022年に向けたデザイン開発に集中するため、(2021年)マシンの開発にはあまり力を入れないことにしている。それは他のチームも同じだと思う」
「しかし今回のレースを見てみると、ドライバーたちは今マシンについて学び、限界を知ろうとしている。そこについては最終的に我々が対処し、改善することになる。つまり今後3〜4レースで他と比べた我々の真のパフォーマンス、ポテンシャルが見えてくることになるだろう」
昨年フェラーリが苦戦した主な原因のひとつが、パワーユニット(PU)だと言われている。しかしフェラーリはテストの段階で既に直線スピードの進歩を感じていた。
ビノットは開幕戦でPUの進歩を改めて実感できたことに安堵していると認め、今後に向けてより冷静に仕事を進めることができると語った。
「より良いポジションで戦えそうだったので、確かに安心した。そしてこれはチームにとっても健全なことだ」とビノットは続ける。
「チームが健全な状態かつ落ち着いて前向きに仕事をできるということは重要なことだ。つまり、ここでマシンの進歩を見られたことによって、我々はより良い形で仕事ができるようになったのだ」
「PU、シャシー、タイヤ、ツール、(風洞実験との)相関関係、全てが重要であり、基本的にはそれらが鍵となる」
「PUの面でどのくらい進歩したか? それに関してはなかなか他と比べられないので一概には言えない。他のチームの進歩も分からず絶対的な数字は出せないので、全体的なパッケージを見て判断するしかない」
ビノットはまた、マシンがファクトリーでシミュレートしたデータ通りのパフォーマンスを発揮できていることは、チームにとって朗報だと語った。
「シミュレーションでのデータと比較して期待通りの結果が得られ、良い相関関係が見られたことは、我々にとって重要なことであった」
「これは昨年我々が開発したもので、以前よりも改善されている。つまりマシンは期待通りのパフォーマンスを発揮している。3日間のテストでは、マシンがどのように機能するかについていくつかのアイデアを得ることができたと思う。
「昨年に比べてマシンが良くなっていることは知っていたし、ライバルと比較して良くなったのも間違いない」
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