弱点のマシンバランス改善に取り組んできたフェラーリ。新車SF-23は「シミュレータ上では本当に良い感じ」とルクレール
シャルル・ルクレールは、フェラーリがニューマシンSF-23でマシンバランスの改善に取り組んでいるとして、シミュレータ作業では良い兆候が見られたと語った。
フェラーリは2月15日、2023年シーズン用の新型F1マシン『SF-23』を発表し、フィオラノ・サーキットで実際に走行も行なった。デモ走行用のタイヤでシャルル・ルクレールが2周、カルロス・サインツJr.が3周を走ったにとどまったが、今後予定されるフィルミングデーやプレシーズンテストを前に、最初のフィードバックを行なう事ができたはずだ。
SF-23での初走行を終えたルクレールは「良い感じだ。違いもちょっと感じる」と語り、こう続けた。
「でも正直なことを言うと、違いについては今みたいにコースで2周しかしていないし、それほどプッシュもしていないから分かりづらい」
「トライはしてみたけど……もちろんデモラン用タイヤだし、フィーリングを掴むのは難しいんだ」
「ただ(新車発表の前に)僕たちがやってきた取り組みを踏まえると、正しい方向に進んでいると思う」
「2022年のマシンの弱点について取り組み、特にシミュレータで本当にポジティブな兆候が見られた」
「とはいえ、この進歩が実際に正しいものであるかどうかは、バーレーンのテストで何周かちゃんとプッシュしてみてから確かめないといけないので、それまで待つ必要がある」
昨年はシーズン序盤こそレッドブルを凌駕するパフォーマンスを見せていたフェラーリだが、次第に逆転され、徐々に差をつけられる格好となった。そんな彼らの2022年マシンが抱えていた問題は何だったのかについて尋ねられたルクレールは、ニューマシンではハンドリングのバランス改善に取り組んでいると説明した。
特にフェラーリが目指しているのは、幅広いタイプのサーキットに対応できるマシン。昨年を例に挙げると、フェラーリはメキシコGPで低速コーナー、高速コーナー共にバランスに苦しみ、ターボの問題によりエンジンの出力を上げることができなかった。
2022年の『F1-75』が抱えていたハンドリングの弱点について、ルクレールは次のように語る。
「昨年のマシンバランスについては、低速コーナーから高速コーナーにかけて意味まとまっていない印象だった」
「その具体的なものについては触れるつもりはない。でも僕たちはそこについて取り組み、低速域と高速域のバランスを近付けようとしてきた」
「シミュレータ上では良い感じだ。レース向けの開発も行なわれているけど、これはシミュレータでの再現が難しいところなのでバーレーンに行ってみないと分からない」
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