フェラーリ、”攻めの選択”を後悔せず。ルクレールのスピンは「起こりうるミスだった」
フェラーリは、F1エミリア・ロマーニャGPでシャルル・ルクレールがレース終盤にスピンしたことについて、ピットストップしプッシュさせたことに後悔はしていないという。
写真:: Ferrari
F1第4戦エミリア・ロマーニャGPの決勝は、スタートでレッドブルがワンツー体制を構築。フェラーリのシャルル・ルクレールは、レースの大半で3番手を走行した。
ルクレールの表彰台獲得は確実かと思われたが、フェラーリは50周目にルクレールをピットに呼び戻し、ソフトタイヤに交換。ポジションアップを狙った。
この動きにレッドブル2台も反応しピットイン。ルクレールはセルジオ・ペレス(レッドブル)にプレッシャーをかけていったが、53周目にターン14~15(ヴァリアンテ・アルタ)で挙動を乱しスピン。アウト側のウォールに接触し、フロントウイングにダメージを負ってしまった。
緊急ピットインしてフロントウイングを交換したルクレールは、9番手に後退。その後、フィニッシュまでに6位まで挽回したものの、得られていたはずの表彰台を逃す結果となってしまった。
フェラーリのマッティア・ビノット代表は、今回失ったポイントはタイトル争いに大きく影響するとしながらも、ルクレールにアタックをさせたことを後悔しているわけではないと語った。
「ドライバーにプッシュするよう求めることに後悔はないだろう」
「それは我々の仕事の一部であり、限界までプッシュしようとする彼ら(ドライバー)の仕事の一部でもあると思う。ミスは起こりうるモノだ」
「今季のマシンは、縁石に乗った時に(サスペンションが)かなり硬くなっている。小さなミスをすると、かなりの代償を払うことになる。だから、後悔はしていない。我々は正しい選択をしたと思うし、それがすべてだ」
ウエットコンディションでスタートした今回のレース。各車はインターミディエイトタイヤでスタートし、ミディアムタイヤへと履き替え、そのままフィニッシュを目指すドライバーが多数派だった。
ルクレールはスプリントでタイヤのグレイニングに苦しんだこともあり、タイヤのデグラデーションをケアするために2度目のピットストップをしたのかとも思われたが、ビノットはひとつでも順位を上げるための積極的な行動だったと明言した。
「フロントタイヤを使い果たしたわけではないんだ」
「あの時点では、セルジオとのペースは似たり寄ったりだった。あのタイヤではもうペレスを攻めたり追い越したりするチャンスはないと考えたから、ピットストップを行なったんだ」
「我々は彼ら(レッドブル)もストップすることを望んでいた。そして実際にそうなった。だから双方がニュータイヤを履いていた。残り15周、ソフトタイヤでレースをやり直すようなものだった」
「シャルルはセルジオにとても接近していて、ミスをする前に攻撃しようとしたんだ」
ルクレールは、欲張りすぎたことがスピンの引き金になったと認めたが、週末を通じてシケインでリスクを冒しすぎていたわけではないと否定している。
「特にリスクを負っていたとは思っていないよ」
「今日のレースでは、あそこで速かったし、クルマのフィーリングも良かった。チェコ(ペレス)が僕より少し競争力のないコーナーのひとつだと感じていた。そしてそのラップで、明らかにチャンスがあることが分かったんだ」
「だからもう少しプッシュしようとしたんだけれど、それがうまくいかなかった。それを除けば、この週末の他のラップでは不必要なリスクは冒さなかったと思うし、何もかも順調だったんだ」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments