フェラーリ、フィリップ・モリスとのスポンサー契約を継続「形は変わっても、一緒にいることが大切」
フェラーリは長年のスポンサーであるフィリップ・モリス・インターナショナルとの契約を継続。その形は変わったものの、「一緒にいることが重要だ」とチーム代表は語る。
Ferrari team members on the grid
Ferrari
フェラーリは、長年チームの大口スポンサーを務めてきたタバコメーカーのフィリップ・モリス・インターナショナルとの契約を継続。スポンサーシップの形は変化したものの、関係を継続することが重要だとチームは考えている。
フェラーリとフィリップ・モリスとの関係は1980年代にまでさかのぼり、PMI傘下のタバコ銘柄「マルボロ」は1997年から2008年初めまでチームのタイトルスポンサーを務めていた。
F1でのタバコ広告が禁止されたことで、マルボロのロゴはマシンから外さざるを得なくなった。しかしフィリップ・モリスは、タバコ以外での未来を見据え発足したイニシアチブ『Mission Winnow』を通じて、2018年の日本GPからチームのタイトルスポンサーに復帰していた。
しかし『Mission Winnow』は、2022年シーズンを前にフェラーリのエントリー名から外れ、マシンに掲載されるロゴもなくなった。さらに今年初めの契約満了につき、チームのスポンサー欄からも姿を消した。
しかし第3戦オーストラリアGPを前に、Mission Winnowがフェラーリの公式チームパートナーとして再び復帰していたことが明らかになった。
フェラーリのチーム代表であるマッティア・ビノットは、フィリップ・モリスとの新たな契約について次のように語った。
「フィリップ・モリスとは、長いパートナーシップを築いてきた。我々はそれをとても誇りに思っているし、それが続いていくことを嬉しく思っている」
「それが両者の意図だった。長年に渡りやってきて、共にいることが重要だったからね」
「あまり詳細については触れないが、パートナーシップのあり方は少し変わったのだ」
「だが最終的に、(契約を)継続させたことが重要なのだ」
Ferrari Mission Winnow livery
Photo by: Ferrari
昨年Mission Winnowのロゴは、マシンのエンジンカバーやドライバーのレーシングスーツに付けられていたが、タバコ広告への配慮からEU圏内の全レースでは取り外された。
2022年シーズンに先立ち、フェラーリはスペインの銀行『Santander』を再びプレミアムパートナーとして迎い入れた。現在のフェラーリのスポンサーには、アマゾンのクラウドコンピューティングサービス『AWS』やブロックチェーンネットワークの『Velas』、クアルコムのモバイルSoCブランド『Snapdragon』など名だたる企業が並んでいる。
次戦マイアミGPでは、アメリカでのF1人気の高まりを背景に、多くの交渉が舞台裏で行なわれることだろう。フェラーリのロードカー部門としても、アメリカは重要市場のひとつだ。
「マイアミには多くの関心が集まっている。我々フェラーリにとっても、アメリカ市場は重要だ」とビノットは続ける。
「しかし我々のスポンサーにとっても、F1全体のビジネスが上手くいっていることが分かってもらえている。我々はみんな、とてもハッピーだ。楽しい週末、楽しいイベントになるだろう」
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