F1、新規則で1周1.5秒遅く? ”失われたタイム”巡る開発競争が激化か

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F1、新規則で1周1.5秒遅く? ”失われたタイム”巡る開発競争が激化か
執筆:
2019/02/18 5:16

フェラーリは、F1に新たに導入される空力規制によって、1周あたり1.5秒前後遅くなるほどの影響があると予測している。

 オーバーテイク促進のため、2019年のF1には新たな空力レギュレーションが導入される。フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、1周あたり1.5秒前後のタイムを失うほどの影響があると考えている。

 今季のF1マシンは、フロントウイングやブレーキダクトが簡略化されるなど変更が行われる。新しい空力レギュレーションの狙いは、マシンが生み出す乱気流の影響を低減すること。マシン同士が接近しやすくなることで、オーバーテイクに繋げやすくするのだ。

 先月までフェラーリの最高技術責任者を務め、新たにチーム代表に就任したビノットは、新車SF90の発表の場で次のように語った。

「風洞で最初にテストをした時、(新空力レギュレーションには)1周あたり1.5秒ほどの影響があると予測した。今年のマシンは昨年と比べて重い。空力も、特にフロントウイングはかなり単純化されている」

「だから、開発期間を通してその1.5秒のうちどれだけを取り戻せたかが重要だ。他のチームがどれだけ取り戻せたかは、トラックでしか分からない」

 フロントウイングの変更は、マシン全体の空力性能に大きな影響を与える。マシンの中で最初に気流が触れる部分であり、マシン後方の気流にも大きく関係してくるからだ。

 レーシングポイントF1のテクニカルディレクターであるアンドリュー・グリーンは「たくさんの最適化と再設計」に追われたと話した。

 同時にチームの開発努力により、レースを改善するべく導入された変更が効果を発揮しないのではないかと、懸念を口にした。

「結局のところ、これらの新しいルールがレースを改善したかどうか、はっきり言うのには苦労するかもしれない。残念ながら、それが接戦を演出するのに役立つとは思わない」

「しかしデータを見ることで分かっているのは、それらの変更がパフォーマンスの著しい損失を生み出しているということだ。我々はまだ、それを取り返すために戦っている」

 フェラーリのニューマシンSF90は、フロントウイングのフラップ両端、翼端板と接する部分の高さが低くなっている点が印象的なマシンだった。フェラーリ以外にも、すでにシェイクダウンを行ったアルファロメオとトロロッソのマシンには、フラップの翼端板側の高さを低くする処理がフロントウイングに施されていた。

 当然、他のチームもその効果を検討しているだろう。2月18日(月)からスタートするスペイン・バルセロナでのオフシーズンテストから開幕戦オーストラリアGPまで、そして今シーズンを通じて、激しい開発競争が繰り広げられそうだ。

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執筆者 Scott Mitchell
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