戦いは続く。フェラーリ、今季残りレースで「10連勝できないこともない」と悲願の戴冠に向け希望捨てず
フェラーリは、今シーズン残りレースを全て制してタイトルを掴むことさえ可能だとして、長年叶っていない戴冠の夢を捨てていない。
フェラーリは、久方ぶりのタイトル争いの中でレッドブルに対して劣勢に立たされているものの、タイトル獲得への希望は捨てていない。
フェラーリのエース格として、レッドブルのマックス・フェルスタッペンとドライバーズタイトルを争うシャルル・ルクレール。今シーズンは3勝を飾りランキング2番手につけているものの、パワーユニットのトラブルや戦略のミス、ドライバーエラーが重なり、現在7回のポールポジションを獲得しながらも決勝レースで結果に結び付けられていない。
直近のフランスGPでは首位走行中にスピンを喫し、みすみすフェルスタッペンに勝利のチャンスを与えた、ルクレールがリタイアに終わったことで、フェルスタッペンとルクレールのポイント差は63点にまで拡大。コンストラクターズランキングでも、フェラーリはレッドブルに82点の先行を許している。
この差は非常に大きく見える。しかし、フェラーリのマッティア・ビノット代表は、乗り越えられない差ではないとして、チームは結果を追い求めるだけだと語った。
フェラーリのタイトル獲得の可能性は、最早レッドブルが失速するかどうか次第なのではないかと尋ねられたビノットは次のように答えた。
「ポイントを数えている訳ではないから、分からない。このレースの前に『レッドブルやマックスとの差がどれくらいか』と聞かれたとしても、私は答えられない。(ポイント差を)見ていないからね」
「我々が焦点を置いているのは、ひとつひとつのレースで最大限の結果を出すことだ。ここポール・リカールでは果たせなかったが、我々はもうハンガリーで1-2フィニッシュを果たすことに集中していると思う」
Carlos Sainz, Ferrari F1-75
Photo by: Carl Bingham / Motorsport Images
またビノットは、フェラーリのマシンが十分に速いことは証明できており、フランスGPでもルクレールが勝ちかけたことから、残りのレースで連勝を飾ることも可能だと考えている。
「注目すべきは、良いパッケージを持っているということだと思う」とビノットは続ける。
「ここから先、10連勝できない理由はない」
「私は楽観的に見ているし、ポジティブでいたい。楽観的でいたいのだ。マックスやレッドブルに何か起こる可能性はあるのだろうか?」
「我々に起こったように、彼らにもすでに起こっている。もしかしたら、また起こるかもしれない」
「でも私はそれを当てにはしない。自分たちのことに集中して、ベストを尽くす必要があると思う」
ルクレールはフランスGPの勝利を自身のミスにより落とし、その代償は大きかった。しかし彼のペースの速さから、事態はすぐに好転するとビノットは信じている。
「シャルルにとっては、より複雑な状況となったと言える。だが不可能ではない」
「単純に、結果として勝利に結び付けられれば、我々はもっと楽しめるだろう」
「ひとつひとつのレースで集中力を高める必要がある。これまでのレースを振り返れば、我々には常に大きなポテンシャルがあった。チャンピオンシップのポイントという面で、ベストな結果に結びつかなかったのだ」
「しかし今、次の10戦でそれを実現できない理由はない」
「ポテンシャルはある。ドライバーは素晴らしい。だから私はかなりポジティブだ」
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