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フェラーリ代表、ルクレール襲ったPUトラブルは警告もなし「全てが上手くいっていたのに……」と肩を落とす

フェラーリは、F1スペインGP決勝レースでシャルル・ルクレールを襲ったパワーユニットトラブルは何の警告もなく突然発生したものだと語った。

Charles Leclerc, Ferrari F1-75, is returned to the garage and retired from the race

写真:: Steven Tee / Motorsport Images

 F1スペインGPの決勝レースでシャルル・ルクレール(フェラーリ)のマシンに発生したパワーユニット(PU)トラブルについて、チームはそれまでは何の警告もなかったと語った。 

 スペインGPをポールポジションからスタートしたルクレールは、2番手で続いた直接のライバルであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がターン4のグラベルに飛び出し順位を落としたことで首位独走。2番手以下に大きなリードを保ち、スペインでの勝利は確実と見られていた。 

 しかし第2スティントを走っていた27周目、ルクレールのマシンにPUトラブルが発生。突如パワーを失い、スローダウン……そのままピットへ向かいリタイアとなった。フェルスタッペンが挽回を見せ勝利を手にしたことで、ルクレールはドライバーズランキング首位陥落となった。 

Charles Leclerc, Ferrari F1-75, Max Verstappen, Red Bull Racing RB18

Charles Leclerc, Ferrari F1-75, Max Verstappen, Red Bull Racing RB18

Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images

 フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、ルクレールのPUにトラブルが発生したのは突然のことであり、その原因を特定できておらず、マラネロのファクトリーに問題が起きたPUを送り、調査を行なうという。 

「突然の問題だったのだ」とビノットは語る。 

「シャルルからの無線で耳にして、エンジニアがデータを見て、そこで初めて分かったのだ。だから本当に突然だった」 

「まだ説明することはない。PUは夜のうちにマラネロに送り返され、月曜の朝には分解される」 

 スペインGPでは、レッドブルとフェルスタッペンに圧倒された過去2戦よりも、タイヤマネージメントも含めフェラーリとルクレールは全てをコントロールできていたと感じているという。 

 このPUトラブルがなければ、そのまま優勝できていたと思うかと尋ねるとビノットは次のように語った。 

「あの周回までは、正直なところ、全てが上手くいっていた」 

「既に大きなギャップを作れていたから、ライバルたちが巻き返すのは難しかっただろう。我々はソフトタイヤでもとても良いデグラデーション(性能劣化)だった」 

「彼らよりも数周多く走ることができた。だから全体としては、レースをコントロールすることができたと思う」 

 
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