フェラーリ、2022年初めに新シミュレータを本格稼働へ

フェラーリは、2022年の初めに新しいF1用シミュレータを完全稼働させる予定だ。設備は既に完成しており、現在は各所の調整が行なわれているという。

フェラーリ、2022年初めに新シミュレータを本格稼働へ
Listen to this article

 上位争い復帰を目指すフェラーリは、2022年の初めに、新しく設置されたシミュレータを本格稼働させる予定だ。

 フェラーリは今年の7月、イギリスのDynisma社製の新しいシミュレータを、フィオラノに完成させた。そして9月には稼働し始め、その後ドライバーらと協力し、様々な調整が進められてきた。サウジアラビアGPの際には、レースをサポートする用途でも使われたという。

 フェラーリのスポーティング・ディレクターであるローレン・メキーズによると、このシミュレータを2022年の頭に本格稼働させる予定であるという。

「9月には、ドライバーを起用しての使用を開始した。でも実際にそれを有効にするためには、1〜3ヵ月かかるものだ」

 そうメキーズは語った。

「マッティア(ビノット/チーム代表)はサウジアラビアの時、レースのサポートに初めて使ったと言ったと思う。でも、調整が完了したという意味ではない。具体的なデータポイントを確認するのは、有効化するためのサイクルの一部だ」

「実際にフルスピードで稼働しているか? それはノーだ。おそらく来年の前半、数ヵ月のうちになるだろう」

「それが我々が使っているモノであり、我々が取り組んでいることだ。でも完全な性能を発揮しているかと言えば、そんなことはない」

 この新しいシミュレータには、他の多くのチームが使っているモノ同様、ドライバー間の情報共有機能があるという。フェラーリの主なシミュレータドライバーは、アントニオ・フオコとダビデ・リゴンである。

 メキーズ曰く、この新しいシミュレータが「大きな一歩」をチームに提供するという。

「リソースという観点から言えば、移行の作業に長い時間をかけたくない」

 そうメキーズは語った。

「それが、まだ100%ではないのに、レースをサポートするために新しいシミュレータを使った理由だ。あるモノから別のモノに移行するのは、エネルギーを大いに消費する」

「しかし移行するためには、両方を同時に使う時間もなければいけない」

 フェラーリのドライバーであるシャルル・ルクレールは、アブダビGPの現場で新しいシミュレータについて「素晴らしく見える」と語ったものの、まだ実際に使ったわけではないという。

「全ての部分の改善に繋がるはずだと感じている。ドライバーのフィーリングという面では特にだ」

 そうルクレールは語る。

「実際のマシンと同じようなGを再現するのは、非常に難しい。主な改善点はそこだ。だから、ドライバーのフィーリングは良くなると思う。ただ、まだ実際に試したわけじゃない」

 
Read Also:

シェア
コメント
メルセデスが2021年用マシン”W12”に、開発トークンを使わなかった理由
前の記事

メルセデスが2021年用マシン”W12”に、開発トークンを使わなかった理由

次の記事

3季ぶり勝利目指すフェラーリ、ニューマシンはエンジンとシャシーに“革新”あり。新規則に柔軟な発想で対応

3季ぶり勝利目指すフェラーリ、ニューマシンはエンジンとシャシーに“革新”あり。新規則に柔軟な発想で対応
コメントを読み込む