拡大する新型コロナウイルスの被害。フェラーリF1、ファクトリーへのアクセスを制限
フェラーリは、感染が拡大する新型コロナウイルスへの対応として、不要不急の出張を禁止するとともに、ファクトリーへのアクセスについても制限を加えることになった。
世界中で感染が広がる新型コロナウイルス。中国に端を発したこのウイルスへの感染だが、ヨーロッパにも拡大。その中でもっとも重大な被害を受けている国のひとつがイタリアである。
イタリアの中でも特に多くの感染者を出しているのが、北部ロンバルディア州。そしてフェラーリが本拠地を構えるマラネロがあるエミリア=ロマーニャ州は、同州に隣接しており、チームはこの影響を避けるため、管理体制を整えることになった。
現在スペインのカタルニア・サーキットで行なわれているF1プレシーズンテストには影響が及ばないものの、スタッフの業務体制、特にマラネロでの仕事における取り決めが、様々見直されたという。
「フェラーリは、現在のコロナウイルスに対する警戒を管理するため、予防措置を明確にした」
フェラーリは声明でそう明らかにした。
「地方自治体の要請に応じて、マラネロとモデナにあるフェラーリのミュージアムは閉鎖され、ウイルスの影響を受けた自治体に住んでいたり、訪問したことのある従業員の、会社へのアクセスを制限している」
「当社はまた、工場見学を含む全ての外部からの訪問、および不要不急の出張を中止している。そして状況を密に監視している。新たな措置が必要となった場合には、速やかにそれが実行され、伝えられることになる」
新型コロナウイルスの感染者は、世界中で加速度的に増える傾向にある。そのため、F1に及ぶ影響について、様々な推測がなされるようになってきた。
今季のF1第2戦の舞台となっているバーレーンは2月25日(火)、ドバイの空港からのフライトを一時的に全て受け入れないことを決めた。また今季F1を初開催する予定のベトナムは、グランプリの1週間前にハノイで行なわれる予定だったインターナショナル・チャレンジ・バドミントンを、6月まで延期することを発表した。
「この決定は、ベトナムで実施されている健康保護に向けた取り組みに関連して、ベトナム・スポーツ局の助言に基づいて行なわれたものだ」
そう声明が発表されている。
F1はベトナムなどの状況を注視している。そしてFIAは26日(水)に声明を発表し、状況に応じて必要な行動を取ると主張している。
「FIAは、今後のレースカレンダーを評価し、必要に応じて、世界のモータースポーツ・コミュニティと一般の人々を守るために、必要な措置を講じる」
なお4月上旬に開催が予定されていたF1中国GP(上海)はすでに延期されることが決定。日本のモータースポーツ界にも影響が出始めており、3月上旬に鈴鹿サーキットで行なわれる予定だった「モースポフェスSUZUKA」の開催中止が決まり、新城ラリーも無観客で行なわれることが決定している。また、ホンダはウエルカムプラザ青山でF1開幕戦オーストラリアGPのパブリックビューイング開催を予定していたが、これも見送られることになった。
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