フェラーリ育成ドライバーのF1昇格は厳しいものに……「選択肢はあまり多くない」とビノット代表

フェラーリのマッティア・ビノット代表は、フェラーリ・ドライバー・アカデミーのドライバーにF1ドライブの機会を与えることに苦労していると認めた。

フェラーリ育成ドライバーのF1昇格は厳しいものに……「選択肢はあまり多くない」とビノット代表

 フェラーリはフェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)を通じて若手ドライバーを育成しており、アカデミー生にF1のシートを与えてきた。現在はハースに1席を確保しており、FDA生のミック・シューマッハーがそこに収まっている他、アルファロメオの1席に関してもこれまでシャルル・ルクレール(現フェラーリ)やアントニオ・ジョビナッツィがドライブしてきた。

 しかしながら、2022年シーズンに向けてバルテリ・ボッタス(メルセデス)の獲得を発表したアルファロメオは、ボッタスのチームメイトに様々な選択肢を検討している。チーム代表であるフレデリック・バスールは、ジョビナッツィ以外のドライバーを起用する可能性を否定していない。

 メルセデスが支援するエステバン・オコンがルノー(現アルピーヌ)からF1にカムバックし、レッドブルがアレクサンダー・アルボンのウイリアムズ入りを実現させる中、フェラーリは自前の若手ドライバーの進路を失いつつある。

 現在のFDA生に目を向けると、2020年のFIA F2でランキング2位となり、今季はロバート・クビサと共にアルファロメオのリザーブドライバーを務めるカラム・アイロットは既にインディカーへの参戦を考え始めている。また今季のF2でランキング3番手につけるロバート・シュバルツマン(プレマ)にとっても、将来のF1シートは確約されていない。同14番手につけるマーカス・アームストロング(ダムス)に関しては、上記のふたりに対して一歩後退していると言えるだろう。

 なお来季からは、全F1チームがフリー走行1回目を通じて若手ドライバーに走行機会を与える、ということが義務化されている。

 フェラーリのチーム代表であるマッティア・ビノットはFDA所属のジュニアドライバーの将来について次のように語った。

「確かに、F1でシートを獲得する可能性が極めて低くなっていることは残念なことだ」

「選択肢はあまり多くない。ドライバーというものは常に何かしらのチャンスを探し求めているが、我々もそういったドライバーをF1で走らせる手助けをしなければいけない」

「もちろんフェラーリも若手ドライバーを起用しようとしており、フェラーリ・ドライバー・アカデミーを通じてF1マシンをドライブする機会をできるだけ与えている」

「F1でのチャンスを作り出すことは重要なのだ。だからこそ、F1やFIAとの話し合いが大事になってくる」

「F1、FIA、そして各チームは、追加のセッションやテストなどを与えることで、彼らをどのようにして支援できるかについて議論している」

「確かにこれは重要な議論であり、必要なことだと思う。我々も若いドライバーを乗せることを促進しないといけないからね」

 またビノットは、現在F2で活躍中のシュバルツマンの見通しについても次のように語った。

「まずはチャンピオンシップを締めくくる必要があるし、そこに集中しないといけない。彼にとってここまでのシーズンは、決して楽なものとはなっていない」

「しかし彼は良い成績を残すことに集中している。我々は彼の結果だけに気を取られることなく、彼が出来る限り良い形でシーズンを終えられるように応援していきたいと思う」

 

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