ルクレールのクラッシュ原因、ブレーキだと特定するのは時期尚早? ブレンボが”待った”「彼の発言には驚き」
フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1モナコGPでクラッシュしたのはブレーキが原因だと述べたが、サプライヤーのブレンボはすぐに声明を発表した。
Charles Leclerc, Ferrari SF26
写真:: Erik Junius
フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1モナコGPでクラッシュした原因について「ブレーキが効かなかった」と語ったが、サプライヤーであるブレンボはこの発言に「大変驚いている」と表明した。
フェラーリは最終的にレースを制したアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)に挑むことはできなかったものの、ルイス・ハミルトンが2番手、ルクレールが3番手を走行していた。しかしセーフティカー明けのリスタート直前、65周目の最終コーナーであるアントニー・ノゲスでルクレールがクラッシュを喫してしまった。
ルクレールは無線で「正直に言って、この件で僕に責任はない!」と激怒。「このクソみたいなブレーキが原因だ!」と訴えた。
レース後、ルクレールは深刻なブレーキトラブルによってマシンを止めることができなかったと説明した。
「4輪のブレーキのうち、3輪が機能していなかった。F1マシンでそれは決して良いことじゃない」
「左フロントは正常に作動していた。右フロントは半分程度しか効いていなかった。そしてリヤの2輪はまったく機能していなかった。“まったく”というのは、データ上で減速がゼロだったという意味だ。まるでキャリパーそのものが付いていないかのような状態だった」
「連続周回している間は不安定ではあったけれど、少なくともここまで深刻な問題はなかった。問題はセーフティカーだった。セーフティカーの後ろを走った途端、4輪中3輪のブレーキが機能しなくなったんだ」
「その後は二度と復活しなかった。何をやっても駄目だった」
「車内でいろいろ試して状況改善を試みたけれど、何も変わらなかった。唯一の選択肢は最終コーナーでブレーキを踏まないことだった。でもそうしたらターン1でクラッシュしていた。解決策はなかったんだ」
この発言に対し、フェラーリへブレーキを供給するブレンボは即座に反応し、ルクレールの発言は「時期尚早だ」として声明を発表。自社製品の信頼性を強調した。
「ブレンボ・グループは、モナコGPでシャルル・ルクレールに起きた出来事について大きな驚きを持っている。また、レース後のドライバーの発言にも非常に驚いている」
「ブレンボとスクーデリア・フェラーリのパートナーシップは50年以上続いており、グループ企業であるAPレーシングのクラッチやオーリンズのダンパーにも及んでいる。このことは両者の協力関係の強固さと広がりを示している」
「現時点で当社はルクレールが遭遇した問題の原因を把握していない。そのため、利用可能なデータを分析する前に断定的な技術評価を行なうのは時期尚早だと考えている。このようなケースでは、チームのエンジニアと共にテレメトリーデータを精査し、問題の正確な原因を特定する必要がある」
しかしルクレールは、問題の原因はデータを見れば明らかだと強調している。
「フレッド(フレデリック・バスール/チーム代表)とジェローム(ジェローム・ダンブロジオ/チーム副代表)はデータを見たし、誰の目にも明らかだと思う。疑いの余地はないと思うよ」
「チーム内には解決策がある。そして次戦からはルイスと同じ仕様を使うことになる」
興味深いことに、パドックではハミルトンがメルセデス時代に長く関わっていたカーボン・インダストリー製ブレーキを使用しているのではないかという噂も流れている。ただし、これはこれまで一度も正式に確認されたことはない。
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