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フェラーリ、PUの進化に自信。メルセデス/ホンダとの”25馬力差”は無くなった?

フェラーリは、メルセデスやホンダのPUに対する25馬力の差を埋めることができたと楽観視しており、逆転している可能性さえあると考えている。

Carlos Sainz Jr., Ferrari F1-75, leads Max Verstappen, Red Bull Racing RB18

写真:: Mark Sutton / Motorsport Images

 フェラーリは、2回のF1プレシーズンテストを通じて一貫して好パフォーマンスを発揮。2022年シーズンの開幕から、好スタートを切ると予想されている。

 フェラーリのマッティア・ビノット代表は、冬のテストを分析した結果、シャシーだけでなくパワーユニット(PU)のパフォーマンスに関しても心強いフィードバックが得られたと示唆した。

 テストでは各チームがポテンシャルを隠しているため、最終的な判断は全チームが予選で走るまでできないとしながらも、ビノットはテストのデータはポジティブだったという。

 2022年の新PUについて、ビノットは次のように語った。

「今年から4シーズン、開発が凍結されることを考えると、競合チームとの性能差がないPUでスタートすることが重要だったのは明らかだ」

「昨シーズンの終わりには20~25馬力の差があったので、この差を解消することが第一の目標だった」

「GPSシステムによる計測は、ある程度の精度はあるが超高精度ではないので、トラック上でどの程度の数値が出ているのか、まだ把握できていない。クルマの重量にも影響されるから、このデータがないと推測は難しい」

「レース週末では、予選やレーススタート時などライバルのクルマの重量が分かる瞬間がある。しかし、テストではそのようなデータはない」

「スリップストリームの影響もあるので、外的要因に左右されない周回を探さなければならない。通常は、3~4レース待ってから統計データを作成する。なぜなら、より多くのデータがあればあるほど、正しい平均値が浮かび上がってくるからだ」

「テストでの初期分析によると、我々は他と同じレベルにある。我々が後れを取っていないのは確かだし、もしかしたらそれ以上かもしれない」

「しかしこれは確固たる結論ではない。テストベンチでの成果を確認できただけで、今は満足だ」

 フェラーリはバーレーンGPでのポテンシャルについて慎重な姿勢を崩していない。特にテスト最終日にマックス・フェルスタッペンがトップタイムを記録した、レッドブルを警戒しているようだ。ただ、ビノットは彼らと争うことができると語った。

「週末(バーレーンGP)は競争力があると思うけど、コンマ2秒前になるか後ろになるか今は言えない」

「私にはレッドブル、特にマックスはとても強く見えた。だからもしかしたら、(レッドブルの)1台が我々の前にいて、もう1台が我々の後ろにいるかもしれない」

「だが我々は戦えるレベルにいると思うし、もし差があったとしても乗り越えられないものではないだろう。4~5戦してから、埋めることができるギャップについて話をしよう。出だしは良いが、どれだけ良いのかが分かるのはこれからだ」

 
 
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