フェラーリ、ポルトガルGPでも空力アップデート実施。ディフューザー中心に改善
フェラーリは、今週末のF1第12戦ポルトガルGPで、ディフューザーを中心としたさらなる空力アップデートを導入すると発表した。
Sebastian Vettel, Ferrari SF1000, Pierre Gasly, AlphaTauri AT01
Andy Hone / Motorsport Images
フェラーリはアルガルヴェ・サーキットで開催されるF1第12戦ポルトガルGPに向けて、マシンに新しいディフューザーを中心とした空力アップデートを行なうと明かした。
フェラーリは2020年シーズンを通じて、空力とパワー不足の両面で苦戦しており、コンストラクターズランキング6番手に沈んでいる。
空力の問題を改善するために、フェラーリは過去2戦に渡って空力アップデートを実施。新しいノーズやリヤウイング、バージボードなどを導入した。
ポルトガルGPでは、新しいディフューザーを導入し一連のアップデートを完成させるという。
「すでにソチでマシンのエアロパッケージにいくつか小さな変更を加え、ニュルブルクリンクでさらにその他の変更を加えた」
フェラーリのパフォーマンス開発責任者であるエンリコ・カルディールはそう説明した。
「ポルティマオでは、主にディフューザーを中心としたさらなるアップデートを行ない、過去数ヵ月間に設定されたプログラムを完了させる予定だ」
シャルル・ルクレールがロシアGPで6位、アイフェルGPでは予選4番手、決勝7位となったことから、フェラーリのアップデートは相対的に成功したと考えられている。
チーム代表のマッティア・ビノットによると、アップデートが大きなパフォーマンス向上をもたらすことを期待していなかったものの、チームとして正しい方向に進んでいると自信が得られたという。
以前フェラーリは風洞でのテスト結果と実走行データの相関関係に悩まされていた。カルディールは、ポルトガルGPでアップデートの効果を確認できることを期待している。
「過去数回のグランプリの結果はポジティブなもので、今週末も同様の結果が得られることを願っている」とカルディールは付け加えた。
「今年はこれまで以上に、次のシーズンに向けての開発であることを考慮しなければならない」
「それでも、今季マシンであるSF1000の性能向上は期待している。少なくとも、コンマ数秒以内で4位以下を争っているマシンとドライバーのグループの先頭に立つことができれば、非常に有益だろう」
2021年は、コロナ禍の影響もあって、マシンの再開発を限定的にしか認められていない。フェラーリはチームに割り当てられるふたつの開発トークンを使って、マシンのリヤを改良する予定だと明かしている。
カルディールは、新しいパワーユニット開発と並行して、リヤエンドの刷新を目標としているのは、改善する余地が最も大きいからだと説明した。
「私がそう言ったのは、技術的なレギュレーションにかなり大きな変更が加えられている領域だからではなく、我々のクルマのレイアウトにおいて、大きな進歩を遂げることができると信じているからだ」
「だからこそ、レギュレーションで認められているふたつのトークンをこの領域に使うことにしたんだ」
「ランキングを見ると、6番手に落ちているのを見るのはつらいし、それがフェラーリにふさわしいポジションではないことは十分承知している。今のような困難な状況でも、情熱を持って応援してくれるファンのためにも、我々は絶対に改善したいんだ」
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