ベッテル待望の今季初表彰台に、フェラーリ代表「彼にとって重要な結果」
フェラーリのマッティア・ビノット代表は、セバスチャン・ベッテルがトルコGPで今季初表彰台を獲得したのは、「非常に重要なこと」だと語った。
Sebastian Vettel, Ferrari, 3rd position, arrives on the podium
Andy Hone / Motorsport Images
F1第14戦トルコGPは、フェラーリにとって今季もっとも多くのポイントを稼いだレースとなった。セバスチャン・ベッテルが3位、シャルル・ルクレールが4位でフィニッシュしたのだ。
特にベッテルは、11番手グリッドからスタートで一気にジャンプアップ。勢いそのまま、終始上位でレースを戦った。終盤には4番手を走行していたが、ファイナルラップにルクレールがセルジオ・ペレス(レーシングポイント)とのバトルでミスをしたことで後退し、ベッテルが3位でチェッカーを受けた。
今回のトルコGPは現地に帯同していなかったが、フェラーリのマッティア・ビノット代表はベッテルが見せたパフォーマンスは、彼が今季のマシン『SF1000』の性能を引き出すという点で、前進を遂げたことを意味すると語った。
「セバスチャンのことはとても嬉しいよ。彼にとって表彰台はとても重要だと思う」
「これまでは難しいシーズンになっていたが、少なくともシーズン終盤になってマシンをより快適に感じられるようになっていると思う。走りがより良くなっている」
「スタートはとても良かったし、ペースも良く安定していた。彼はタイヤをマネジメントして、ポジションを守っていた。最終ラップでも彼はチャンスをモノにしてくれたので、全体的に良かったと思う」
「彼は2位のペレスとも僅差だったが、彼にとって良い結果だった。まだ3レースあるし、次のレースでも我々がうまくやれることを願っている」
ベッテルは、限界領域でのグリップを探るのに苦労しており、予選でルクレールと同等の速さを引き出すのが難しいと明かしている。その結果、決勝のグリッドが後方に下がり、タイトな中団争いに巻き込まれてしまうのだ。
トルコGPを終えたベッテルは、今回の好結果がラスト3レースの競争力向上につながることを期待していると話した。
「マシンから最大限の力を引き出すのに苦労していたと思う。だから今後のレースではもっと近づけるようにしたいと思っている」
「これまでのレースでは、明らかに妥協を強いられていたと思う。一旦後ろに下がってしまうと、そこでスタックしてしまうからだ。ウエットではあらゆる状況が変わって、運に左右されたり、ドライよりも違いを生んだりすることができるんだ」
ベッテルはレース中、ルイス・ハミルトン(メルセデス)を従えて走行していた。ベッテルが2ストップ戦略だったのに対し、1ストップ戦略だったハミルトンはうまくタイヤを管理し、独走で優勝を飾った。
ハミルトンはベッテルの後ろを走っていた際、ベッテルの”上手さ”を改めて認識したという。
「セブの後ろを走っていたんだけど、一瞬抜けるかもしれないと思った。でも抜くことができなくて悔しかったよ」
「同時に、こう考えていたんだ。『セブは厳しい1年を過ごしている。おそらく彼のキャリアの中で最も厳しいシーズンだろう』とね。そして、改めて彼はドライビングがとてもうまいと思ったんだ」
「そして『彼はとても良い走りをしているけど、ちくしょう、彼が僕の前にいるから前の方の奴らが逃げてしまうじゃないか!』と思っていた。そしてその後、彼も僕を引き離し始めたから、僕の勝ち筋は消えかけているように思えたんだ」
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