まずはベッテル優先……フェラーリが考えるタイトル獲得への戦略

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まずはベッテル優先……フェラーリが考えるタイトル獲得への戦略
執筆:
協力: Roberto Chinchero
2019/02/16 11:40

フェラーリは、必要とあればシーズンの早い段階から、新加入のシャルル・ルクレールに、セバスチャン・ベッテルのサポートをさせるつもりだという。

 フェラーリは、2019年シーズンを戦うマシンSF90を、2月15日に発表した。このマシンには、セバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールが乗り込むことになる。

 フェラーリは今シーズン、チャンピオン奪還を目標を敷き、活動予算も増額している。そして、それを確実に達成するため、シーズン早々にチームオーダーを発令することも辞さないという。

 これまでもフェラーリは、チームオーダーを積極的に発令してきた。この2年、メルセデスとの差を詰めたフェラーリだが、キミ・ライコネンにはベッテルを手助けするよう、複数回にわたって指令が出された。

 しかしこの行為は批判を受けることになった。ドイツGPでは、複数回にわたってライコネンに曖昧な指示が飛び、これを受けたライコネンは不満を露わにしたのだ。結局ライコネンは、チームオーダーに従いベッテルのポジションを譲ったが、ベッテルはその後ミスを犯してしまい、リタイアに終わっている。

 ライコネンは昨年限りでフェラーリを離れ、その後任にはルクレールが加入。そのルクレールは、ベッテルをかなり苦しめることになるのではないかと言われている。しかしながらチーム代表のマッティア・ビノットは、シーズン序盤のルクレールは、ベッテルと同じようなポジションを築くことはできないだろうと考えている。

「特別な状況が生じた場合、我々が優先するのはセバスチャンになる。特にシーズンの序盤では、それは普通のことだと思う」

 ビノットはSF90の発表会でそう語った。

「セバスチャンは我々がチャンピオンを目指すためのガイドだ」

「しかし、偏見があるわけではない。絶対的な優先事項は、フェラーリが勝つことだということだ」

 ベッテルとライコネンのコンビは、F1パドックの中でも最もうまくいっているチームメイト同士のひとつだと考えられていた。しかしビノットは、ルクレールが加入することによって、チーム内に不和が生じることはないと考えている。

「非常に競争力のあるドライバーのコンビを持つのは、問題ではなくチャンスだと思う」

 そうビノットは語った。

「セバスチャンには、もはや証明する必要はほとんどない。彼は、我々にとってのガイド役なのだ。一方でシャルルは、まだ学ぶ必要がある。しかし、彼にどれほど才能があるのか、我々はわかっているのだ」

 そのルクレールは、いきなりタイトル争いをすることを期待していないと語る。

「僕はチャンピオンシップについて考えていない。僕の前には、まだすべきことがたくさんあるんだ」

 そうルクレールは語る。

「セバスチャンは、僕にとって良い参考になると思う。現時点では、何かを狙うことはせず、ただ働くだけだ」

「その後で、僕らに何ができるのか、目にすることになるだろう」

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執筆者 Valentin Khorounzhiy
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