F1 イギリスGP

フェラーリ、ベテランF1テクニカルディレクターが正式離脱。体制強化進めるアストンマーティン移籍へ

20年以上フェラーリに在籍したエンリコ・カルディレがチームを離脱。アストンマーティンへ加入するものと見られている。

Enrico Cardile, Head of Chassis, Ferrari, in the Team Principals Press Conference

Enrico Cardile, Head of Chassis, Ferrari, in the Team Principals Press Conference

写真:: Dom Romney / Motorsport Images

 フェラーリは、F1テクニカルディレクターであるエンリコ・カルディレがチームを離れることを発表。カルディレはアストンマーティンへ加入するものと見られている。

 motorsport.comが5月に明らかにしたように、ここ数年のフェラーリのマシン開発で果たしてきた役割から高い評価を得ているカルディレを、体制強化を進めるアストンマーティンが長らく獲得を狙ってきた。今回フェラーリ離脱が決まったことで、ダン・ファロウズ率いるアストンマーティンの技術体制に加わる可能性が非常に高いとされている。

 カルディレの正式なフェラーリ退職日はまだ決まっておらず、その点については両チーム間で話し合いが行なわれることになると見られる。

 イギリスGPの週末にはアストンマーティンがカルディレと契約を結んだとの情報が飛び交っていたにも関わらず、フェラーリ側は体制に変更はないと主張し続けていた。

 イギリスGPの後、カルディレのフェラーリでの立ち位置について質問されたフェラーリのフレデリック・バスール代表は、次のように答えた。

「アストンマーティンが何かコミュニケーションを取りたがっているのなら、それは喜ばしいことだ。しかし、それは我々の今日の問題ではない」

「彼は組織の一員だ。エンリコの役割は知っていると思うが、彼はシャシー側のテクニカルディレクターだった」

Charles Leclerc, Ferrari SF-24

Charles Leclerc, Ferrari SF-24

Photo by: Sam Bagnall / Motorsport Images

 またバスール代表に対して、カルディレが現在もチームにいるのかどうか尋ねると、こう答えた。

「今夜、彼はまだフェラーリのテクニカルディレクターだ」

 そして、そのわずか1日後、フェラーリはカルディレの退任を発表した。

 チームが発表した短い声明にはこうある。

「スクーデリア・フェラーリHPは、エンリコ・カルディレがフェラーリを離れ、シャシーエリア・テクニカルディレクターの職を退くことを発表する」

「20年近くフェラーリに在籍してきたカルディレが辞表を提出したため、暫定措置として、シャシーエリアはチーム代表のフレデリック・バスールが監督することになる」

「スクーデリア・フェラーリHPのスタッフは皆、エンリコの長年にわたる献身に感謝している」

 カルディレの即時離脱は、直近のマシンアップデートで期待したほどの成果を上げられなかったフェラーリにとって痛手となる。

 特にスペインGPでフェラーリが導入した新しいフロアは、高速域でのバウンシングを誘発。ここ最近のレースでの好結果の妨げとなった。

 またイギリスGPでフェラーリはバウンシングを根絶するため、イモラ仕様の旧型フロアに戻すことを選択したが、最新のアップデートが今後機能するようになることを期待しているという。

 カルディレがアストンマーティンに加入することになれば、チームが取り組む大々的な採用活動がさらに一歩前進することになる。チームは最近、かつてメルセデスでF1パワーユニット開発を率いていたアンディ・コーウェルが、10月に新グループCEOとして加わることを発表したばかりだ。

 さらにアストンマーティンは、2025年3月にレッドブルを退団することが決まっている伝説的なレーシングカーデザイナー、エイドリアン・ニューウェイ獲得の最有力候補と目されている。

 

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