

ロシアGP予選で、ルイス・ハミルトンはフェラーリのシャルル・ルクレールに敗れた。彼はフェラーリの持つ直線スピードのアドバンテージについて、“ジェットモード”を持っていると語った。
F1第16戦ロシアGPの予選は、フェラーリのシャルル・ルクレールが2番手のルイス・ハミルトン(メルセデス)に0.4秒の大差をつけてポールポジションを獲得した。
「タフな予選だった。彼ら(フェラーリ)は直線でクレイジーなほどのスピードを持っているからね」
ハミルトンはそう予選を振り返り、メルセデスの予選用エンジンモードとされる通称“パーティーモード”を上回る力を持っていると、ライバルを讃えた。
「彼らは別のレベルにいる。彼らはみんなが話している、いわゆるパーティーモードを超えた何かを手にしている……つまり“ジェットモード”だ」
「チームは前進するために素晴らしい仕事をしてくれて、僕は自分の持てる全てを予選で出した。団結できてとても嬉しいよ」
「フロントロウを獲得できると予想していなかった。だから本当に満足しているよ」
ハミルトンは、力強いペースを示しているフェラーリが優勝候補だと認識している。しかしミディアムタイヤでレースをスタートする戦略によって、ライバルに挑むチャンスを得られるかもしれないと話した。
「今週末、彼らのマシンの空気抵抗が少ないこと、それに加えてパワーを持っていることは分かっている。だから僕らは何かを試す必要があるんだ」
「過去数戦、僕らは彼らの後ろに留まったけど、違う戦略を選べたのは幸運だった」
「チームはこのポジションに僕らを置くために、本当にいい仕事をしたと思う」
「ターン1への道は長いから、硬めのタイヤでスタートすることが絶対的にベストだとは言えない。チャンスがあれば、シャルルのトウを得ようと試してみるつもりだ。だけど彼らはスタートも良いから、それも難しいだろう」
またルクレールもスタートから事実上最初のコーナーであるターン2まで長い距離があることで、必ずしもポールポジションがベストな場所ではないと認めた。
「マシンの感触は信じられないほど良かった」と予選を終えたルクレールは語った。
「連続でポールポジションを獲得するのは素晴らしい感覚だけど、ポールスタートがこのコースで最善かどうかは分からない」
「スタート後の直線はとても長いから、決勝のスタートはいつものようにとても重要になる。だけど恐らく、その直線のこともあっていつも以上にスタートが重要になるだろうね」