F1シンガポールGP、レイアウト変更で生まれたロングストレートに4ヵ所目のDRSゾーンを追加
F1シンガポールGPに向けて、FIAはマリーナベイ市街地サーキットのターン14とターン16の間に4つ目のDRSゾーンを追加した。
George Russell, Mercedes F1 W14, Oscar Piastri, McLaren MCL60, practice their race start procedures at the end of FP3
写真:: Jake Grant / Motorsport Images
FIAはF1シンガポールGPに向けてマリーナベイ市街地サーキットに4つ目のDRSゾーンを追加することを決定した。
これは昨年、ドライバーたちがFIAにオーバーテイクのチャンスを増やすためのDRSゾーンの追加設置を働きかけて失敗したことを受けての決定だ。
シンガポールGPは昨年から、現地の開発工事の影響でレイアウトが一時変更。タイトな4つの直角コーナーがなくなり、ターン14出口からターン16までが実質的なロングストレートとなった。
Updated Marina Bay Street Circuit Map
写真: Uncredited
そのためFIAは、ここにDRSゾーンを追加する可能性について各チームに相談していたが、昨年は「明確な合意」は得られなかったと明かしている。
昨年のシンガポールGPに先立ち、FIAはmotorsport.comに次のように声明を出していた。
「今年(2023年)のレイアウト変更を受けて、FIAは数週間前から全チームに連絡し、フィードバックと意見を求め、それ(DRSゾーンの追加)は考慮された」
「しかし、回答したチームからは明確なコンセンサスは得られず、安全シミュレーションの結果、これ以上この問題を取り上げることはないと決定された」
だが今週末のシンガポールGPでは、昨年実現しなかった4ヵ所目のDRSゾーン追加が決定され、ターン15のキンクを含む、ターン14からターン16のロングストレートでDRSを使用することが可能となった。
ターン13~ターン14でもDRSが使用できるため、ターン14手前で前のマシンと差を縮め、低速コーナーのターン14で離されずについていけば、ターン16へのブレーキングでオーバーテイクできる可能性は高くなったと言えるだろう。
これにより、トレイン状態の走行が常態化しているシンガポールGPで、オーバーテイクのチャンスが増えることが期待される。
記事をシェアもしくは保存
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。