F1の競技規則調整で、タイヤ取り違えに対応。赤旗時の最大レース時間は4時間から3時間に短縮

FIAはタイヤの使用に関するF1競技規則を変更し、サクヒールGPでジョージ・ラッセルがバルテリ・ボッタスのタイヤを誤って装着したケースについて明記した。

F1の競技規則調整で、タイヤ取り違えに対応。赤旗時の最大レース時間は4時間から3時間に短縮

 今週開催された世界モータースポーツ評議会の承認を受けて発表されたF1競技規則の最新版では、タイヤの使用に関するルールが明確化された。

 これは今季のF1第16戦サクヒールGPで発生した、メルセデスのタイヤ取り違えを受けて変更されたものだ。メルセデスは新型コロナウイルスに感染したルイス・ハミルトンの代役としてジョージ・ラッセルを起用したが、セーフティカー中にダブルピットストップを行なった際、バルテリ・ボッタス用のフロントタイヤを、ラッセルのマシンに取り付けてコースに送り出してしまった。

 装着するタイヤが無くなってしまったボッタスは、大幅にタイムロスした上、結局タイヤを交換できずにピットアウト。チームは翌周にラッセルをピットに呼び戻すという、”ドタバタ劇”となった。

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 スチュワードはラッセルがタイヤセットを混ぜて使用したとして調査を実施。無線に問題があったというチームの主張と、可能な限り早くミスを修正するために動いたことを認めた上で、メルセデスには2万ユーロ(約250万円)の罰金が科せられた。

 しかしスチュワードは調査報告書の中で、このようなケースに対応するため、競技規則を調整するようFIAに要求していた。

 これまでは、ドライバーが他のマシンに割り当てられたタイヤを使用したケースについては、レギュレーションで明確にされていなかったのだ。

 そしてサクヒールGPのスチュワードの報告を受け、今回の評議会で競技規則の調整が行なわれた。修正された規定は以下の通りだ。

「そのドライバーに割り当てられていないタイヤや、同時に異なる仕様のタイヤをレース中に使用した場合、ピットに戻って4本とも同じ仕様のタイヤに交換するまでに、コース上のコントロールラインを2回より多く越えてはならない」

 つまりアウトラップとインラップを含め、3周以内に正しいタイヤに交換できなかったドライバーには、10秒のストップ&ゴーペナルティが科せられることになっている。

 もうひとつ、タイヤ関連のレギュレーションとして2021年もピレリが全ドライバーに同じ数のタイヤセットを供給することが承認された。2019年までは、全13セット中10セットのコンパウンドをドライバーごとにチームが選ぶことができたが、コロナ禍に対応するため今季はピレリが全ドライバーに同じ数のタイヤセットを供給。これが来季も続くことになったわけだ。

 その組み合わせは、ハードタイヤ2セット、ミディアム3セット、ソフト8セットと、今季の大半と同じ内容になるだろう。

 タイヤ以外の変更では、赤旗中断を含めた最大レース時間が、4時間から3時間に短縮されている。今シーズンで言えば、ロマン・グロージャン(ハース)の大クラッシュで1時間半近くレースが中断された第15戦バーレーンGPは、優勝したハミルトンのレースタイムが2時間59分47秒となっている。

 その他に、来季のレース開催数である23戦に対応する形で競技規則が調整されている。

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