F1 モナコGP

ガスリーは表彰台を取り戻せるのか? FIA、モナコGPのペナルティ裁定撤回を求めるアルピーヌに対し聴聞会実施

アルピーヌがモナコGPのペナルティについて再審請求をしたことを受け、FIAが木曜日に審理を行なうことになった。

Oleg Karpov

Oleg Karpov

編集: 2026/06/09 23:53

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Pierre Gasly, Alpine

写真:: Guido De Bortoli / LAT Images via Getty Images

 FIAは、アルピーヌがF1モナコGPでのピエール・ガスリーの3位表彰台を取り戻すべくペナルティの取り消しを求めている件について、今週後半に審理を行なうと発表した。

 モナコでは多くのドライバーがトラブルやペナルティに苦しめられる中、「F1キャリアで最も力強い走り」と本人も認めるほどのパフォーマンスを見せたガスリーが9番グリッドから追い上げ、3番手でフィニッシュを受けた。しかしながら、そのガスリーもピットレーンの速度超過によるペナルティを受けてしまい、レースタイムに10秒が加算されたことにより7位まで落ちてしまった。

 ただ、ガスリーが記録した2度の速度超過はそれぞれ0.1km/hと0.4km/hとほんのわずかなものであった。今回のレースではこういったピットレーン速度違反が異常なほど多く発生しており、その原因はモナコ特有のピットレーン形状と速度測定方法に起因していると言われる。

 FIAは瞬間的な速度を計測するのではなく、トランスポンダーと路面に埋め込まれた計測システムを用いて、ファストレーン通過中の平均速度を割り出して取り締まりを行なっている。そのため、実際は制限速度内で走っているドライバーでも、モナコ特有のカーブしたピットレーンをややショートカットする形になってしまうと、計測上は速く走ったと判定される可能性があった。

 ガスリーはレース後に非常に落胆した様子を見せ「今これ以上に辛いことはない。この瞬間のために10年間死に物狂いでやってきた」とコメント。表彰台を不当な理由によって「奪われた」と表現した。

 アルピーヌはこの一件を受けて、声明を発表。ペナルティ裁定を覆し、3位表彰台という結果を取り戻すため、統括団体のFIAに再審請求を行なったと明らかにした。そしてFIAは9日(火)、アルピーヌがガスリーに科された5秒ペナルティ2件について再審請求を行なったことを確認する文書を公開。11日(木)には、聴聞会がオンラインで実施される予定だ。

 アルピーヌにとって最大のハードルは、ペナルティが不当であったと証明することではない。まずはFIA国際競技規則第14条に則り、当初の裁定時には入手不可能だった「重要かつ関連性のある新たな要素」が存在することをスチュワードに納得させなければならない。

 FIAの文書によれば、審理は2段階に分けて行なわれる。第1段階では、アルピーヌが上記のような新たな要素が存在する証拠や陳述書を提出。これに対して、要件を満たしているとスチュワードが判断した場合にのみ、第2段階へ進み、ペナルティの妥当性そのものが再検討される。

 ただF1において再審請求が成功するケースは稀であり、多くの場合、この新証拠の提出に失敗することが多い。最近の成功例を挙げると、昨年のオランダGPでカルロス・サインツJr.がリアム・ローソンとの接触によって受けたペナルティが、新たにウイリアムズが提出したオンボード映像によって取り消されたことが記憶に新しい。

 なお現時点では、アルピーヌがどのような証拠を提示するつもりなのかは明らかになっていない。

関連ニュース:

【PR】2026年のF1™を見るならFOD。至極の体験『F1® TV』連携プランも!

【PR】2026年のF1™を見るならFOD。至極の体験『F1® TV』連携プランも!

 

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 やっぱり、カスタマーチームは不利か? トラブルが続くマクラーレンが実感「でもメルセデスとの関係は良好。ひとつひとつ解決していく」

次の記事 「3位だ!!」モナコでガッツポーズ連発のガスリー、ペナルティを知らずにぬか喜び……ではなかった。怒りと皮肉で拳を突き上げる

More from

Oleg Karpov



チェコ共和国大統領がF1ハンガリーGPを訪問! ただし、フォトグラファーとして……

F1

F1

ハンガリーGP

14 日前

チェコ共和国大統領がF1ハンガリーGPを訪問! ただし、フォトグラファーとして……



アロンソ、アップグレードしたマシンに好感触「とてもポジティブ。チーム全体にとても前向きな雰囲気がある」

F1

F1

ハンガリーGP

17 日前

アロンソ、アップグレードしたマシンに好感触「とてもポジティブ。チーム全体にとても前向きな雰囲気がある」



トラブルさえなければ、アントネッリの勝ちもあった……メルセデス代表、イギリスGPを振り返る「レース終盤は最高の展開になったはず」

F1

F1

イギリスGP

1 ヵ月前

トラブルさえなければ、アントネッリの勝ちもあった……メルセデス代表、イギリスGPを振り返る「レース終盤は最高の展開になったはず」

More from

ピエール ガスリー



アルピーヌがオランダGPで投入するアップデートは超重要! ガスリー「ほとんど前進できていない……アストンマーティンも近づいてきた」

F1

F1

オランダGP

7 日前

アルピーヌがオランダGPで投入するアップデートは超重要! ガスリー「ほとんど前進できていない……アストンマーティンも近づいてきた」



ガスリー、ベルギーGP初日に大クラッシュ……実に不運な出来事だった?「大きなスナップが起きて、立て直すのに時間がかかってしまった」

F1

F1

ベルギーGP

24 日前

ガスリー、ベルギーGP初日に大クラッシュ……実に不運な出来事だった?「大きなスナップが起きて、立て直すのに時間がかかってしまった」



ガスリー、ようやくモナコGPの3位トロフィーを手に。再審請求でペナルティ取り消しを勝ち取る「最高の1日!」

F1

F1

オーストリアGP

1 ヵ月前

ガスリー、ようやくモナコGPの3位トロフィーを手に。再審請求でペナルティ取り消しを勝ち取る「最高の1日!」

More from

アルピーヌ



すごく厳しくて怖くて有名なフラビオ・ブリアトーレ。その意志の強さがチームの強化に必要……コラピント証言「2台入賞でも喜んでくれない」

F1

F1

1 日前

すごく厳しくて怖くて有名なフラビオ・ブリアトーレ。その意志の強さがチームの強化に必要……コラピント証言「2台入賞でも喜んでくれない」



まさに運命のイタズラ。オコンのキャリアを狂わせた2019年「レンタカーの中で泣いたのを覚えている」

F1

F1

5 日前

まさに運命のイタズラ。オコンのキャリアを狂わせた2019年「レンタカーの中で泣いたのを覚えている」



コラピントがF1で”最も辛かった瞬間”は? スター扱いから一転批判の的……それ以上にキツかったことがある

F1

F1

6 日前

コラピントがF1で”最も辛かった瞬間”は? スター扱いから一転批判の的……それ以上にキツかったことがある

最新ニュース



【ホンダF1折原エンジニア独占インタビュー】オランダGPで投入予定の”スペック2”PUで「普通に戦える位置に行くことが目標」 ドライバビリティが課題に

機能

F1

ライブテキスト

評価

機能

F1 36 分前

【ホンダF1折原エンジニア独占インタビュー】オランダGPで投入予定の”スペック2”PUで「普通に戦える位置に行くことが目標」 ドライバビリティが課題に



”世界で最も売れているレーシングカー”ラディカルのワンメイクレースシリーズが、2027年から日本でも開催決定。全国4サーキットが舞台

機能

General

ライブテキスト

評価

機能

General 1 時間前

”世界で最も売れているレーシングカー”ラディカルのワンメイクレースシリーズが、2027年から日本でも開催決定。全国4サーキットが舞台



スーパーフォーミュラ初王座にまっしぐらの太田格之進。圧倒的強さの秘訣はLMDhでの経験?「“動くクルマ”を動かさずに速く乗れている」

機能

スーパーフォーミュラ

ライブテキスト

評価

機能

スーパーフォーミュラ 2 時間前

第8戦:SUGO

スーパーフォーミュラ初王座にまっしぐらの太田格之進。圧倒的強さの秘訣はLMDhでの経験?「“動くクルマ”を動かさずに速く乗れている」



アレックス・マルケス「愚かで、あってはならないミスだった」表彰台2位のチャンスも失った失敗悔やむ

機能

MotoGP

ライブテキスト

評価

機能

MotoGP 3 時間前

イギリスGP

アレックス・マルケス「愚かで、あってはならないミスだった」表彰台2位のチャンスも失った失敗悔やむ

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録