FIA、新型コロナウイルスの影響でF1のスーパーライセンス発給要件緩和を決定
FIAは、必要だと定められたポイント数の3/4しか獲得できなかったとしても、F1レースの参戦に必要なスーパーライセンスを取得できる新たなルールを導入した。
Kimi Raikkonen, Alfa Romeo Racing C39
Mark Sutton / Motorsport Images
2016年以降、FIAはF1の参戦に必要なスーパーライセンスの取得要件を厳格化。各ジュニアカテゴリーに付与されたポイントのうち過去3年で40ポイント以上を獲得したドライバーだけが、スーパーライセンスの発給を申請できることになっている。
しかしFIAは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い2020年の各カテゴリーのスケジュールが大きく変更されたため、このスーパーライセンスの発給システムを見直すこととなった。
これによれば各ドライバーは、スーパーライセンスポイント30ポイントを獲得していれば、「彼らのコントロールの及ばない状況または不可抗力的な理由」により定められた資格を満たさなくても、スーパーライセンスを取得できる可能性があるとしている。
なおこの基準を満たすことを目指すドライバーによるスーパーライセンスの申請は、FIAの世界モータースポーツ評議会(WMSC)の承認が必要になる。
このスーパーライセンスポイント”30”は、例えばFIA F2ならば年間ランキング上位4位以内、FIA F3ならばチャンピオンを獲得すれば満たすことができるポイント数だ。
FIAはまた、必要に応じて、通常の直近3年間ではなく、直近4年のうちの3年で獲得したポイント数を有効とすることで、2020年シーズンの各カテゴリーに生じた混乱を避けることも目指している。
「申請日直近の3年の間に2020年が含まれるならば、FIAは申請日の直近4年のうち3年で累積したポイントの最大数を考慮する」
そうレギュレーションの付則には書かれている。
また、かつてスーパーライセンスを手にしていたドライバーは、フリー走行でマシンをドライブすれば、そのライセンスを保持できるよう、要件が緩和されることになった。
「スーパーライセンス(フリー走行専用のスーパーライセンスを除く)を発給され、その適用前にF1のフリー走行を過去3年の間で100km走破したことがあれば、そのドライバーたちは基準を満たすということになる」
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