FIA、メルセデスの再審議要求を受け入れるかどうかの決断を金曜日に延期
F1のレーススチュワードは、メルセデスによるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のサンパウロGPでのドライビングに関する再審要求を受け入れるかどうかの決定を、19日金曜日まで延期することを決定した。
メルセデスは、新たなビデオ映像を証拠として、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)のF1サンパウロGPのドライビングに関して、再審議を要求した。この再審議を行なうかどうかを判断するためのメルセデスに対するヒアリングがカタールGPの18日(木)夕方に行なわれたが、FIAのレーススチュワードは、決定を19日(金)に先送りすることを決めた。
F1サンパウロGP48周目のターン4で、フェルスタッペンはオーバーテイクしようと並びかけてきたルイス・ハミルトン(メルセデス)を押さえ込もうとした。しかしフェルスタッペンはラインをキープすることができず、アウト側にオーバーラン。ハミルトンも接触を避けるため、コース外を走らざるを得なかった。
この一件については当時、レーススチュワードは審議の必要なしと判断。フェルスタッペンにはペナルティなどの罰則が科されることはなかった。しかしレース後、フェルスタッペンのオンボードカメラ映像が公開されることになり、メルセデスはこれを新たな証拠として、再審議を要求することになった。
当該の映像を見ると、フェルスタッペンが十分に左にステアリングを切っていないようにも見える。
このメルセデスの訴えを受け入れて再審議するのかどうかを決めるため、スチュワードはカタール時間の18日(木)にビデオ会議によるヒアリングを実施。その後スチュワードはこの件について数時間にわたって議論を行なったが、決定は現地時間19日(金)に先送りされることになった。
FIAは短い声明を発表し、次のように説明している。
「メルセデスとレッドブルの代表者に対するヒアリングを本日行ない、スチュワードは現在この問題について検討している。明日、彼らの決定を発表することになるだろう」
再審議を求めるためには、「関係する決定の時点で再審議を求める当事者が利用できなかった重要で関連性のある新しい要素」を提出することが求められている。そしてF1レースディレクターのマイケル・マシはレース直後、フェルスタッペンのドライビングについて審議の必要なしという決定が行なわれた時点では、フェルスタッペン車の前方を映したオンボードカメラの映像を見ることができていなかったことを認めている。
現在のF1では、セッション中に送られてくるオンボードカメラ映像を、各車ひとつの視点のみに限定しており、今回の案件が発生した時には、フェルスタッペン車からは後方視点のオンボードカメラ映像だけが送られていた。
ただ、それ以外の視点の映像も記録はされており、レース後にマシンからダウンロードされ、火曜日になって初めて公開されることになった。
これが決定的な証拠になる可能性があるかと尋ねられたマシは、「そうかもしれない。しかし、当時我々はそれを見ることはできなかった。そして明らかに、今ではそれはダウンロードされている。商業権所有者が提供したら、我々はそれを見ようと思う」
スチュワードが当該のオンボードカメラ映像を当時見ることができなかったのは間違いない。しかしそれが再審議に繋がることになるかどうかは、スチュワードの決定次第ということになる。
FIAは、当該の事象を判断するためには、外部から走行を捉えた映像だけで十分だと結論づけることもできる。しかしスチュワードが再審議が必要であると認めた場合、当時の詳細を分析するために、個別のヒアリングが行なわれることになる。
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