FIA、F1トルコGPでガスリーにペナルティを科した理由を説明「彼には“全面的な”非があった」

FIAのF1レースディレクターであるマイケル・マシは、F1トルコGPでフェルナンド・アロンソと接触したピエール・ガスリーがペナルティを科されたのは、彼に“全面的な非”があると判断されたからだと語った。

FIA、F1トルコGPでガスリーにペナルティを科した理由を説明「彼には“全面的な”非があった」

 イスタンブールパーク・サーキットで行なわれたF1トルコGPは、ウエットコンディションながら最終的には全車が完走するレースとなったが、スタート直後にはピエール・ガスリー(アルファタウリ)とフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が接触し、アロンソがスピンを喫する場面があった。これに関しては後にガスリーに5秒のタイムペナルティが科されたが、FIAがその理由を説明した。

 インシデントが起きたのは1周目のターン1。ガスリーはアウト側にいたアロンソのリヤタイヤに接触し、彼を押し出すような形となった。ガスリーはそのまま走行を続け、ペナルティを消化した上で6位入賞を果たしたが、アロンソは接触で大きく順位を落とした結果、ポイント圏外の16位でフィニッシュした。

 通常、1周目の接触に関してはレーシングアクシデントと判断されることが多いが、今回レーススチュワードはガスリーに5秒のタイムペナルティとペナルティポイント2点を科すことで合意した。またこの時ガスリーのイン側にはセルジオ・ペレス(レッドブル)がおり、ガスリーは2台のマシンに両側から挟まれる形となっていたが、このことが裁定に影響を与えることはなかった。

 スチュワードは当初、ガスリーに「大部分の落ち度がある」としていたが、後に「全面的に落ち度がある」と訂正された。

 さらに裁定文には「スチュワードは1周目のターン1で起きた接触について、ガスリーがアロンソに接触した時、2台のマシンに挟まれてサンドイッチ状態になっていたとは考えておらず、不可避なインシデントであったとはみなしていない」と記されている。

 FIAのF1レースディレクターであるマイケル・マシは、シーズン前に合意した手順に従ってガスリーに非があると判断されたことが重要であると語った。

「今年の最初の頃を思い返すと、ドライバーにレースをさせるという原則について少し再考する必要があると、ドライバーやチームとの間で話していた」

「その中でも1周目のインシデントについては、ひとりのドライバーに全面的な非がある場合はペナルティを科すことになっている」

「そして今回スチュワードは、ピエールに全面的な非があると判断した。その結果として彼に5秒のペナルティが与えられたのだ」

 今季のF1で1周目に起きたアクシデントを振り返ると、そのひとつにエミリア・ロマーニャGPでのルイス・ハミルトン(メルセデス)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の接触がある。この際双方にペナルティが科されることはなかったが、マシは今回とは状況が違うことを強調した。

「我々が言っているのは、解釈を容易にするために、1周目に誰かに全面的に非がある場合はペナルティを科すということだ」

「2台かそれ以上のマシンが絡んでいるインシデントでも、何も起こらない可能性が高い。しかし1台に責任があることがハッキリしていれば、ペナルティが発生するだろう」

 またマシは、ガスリーのイン側にいたペレスが何らかの影響を与えていないか検討したことを認めた。

「(裁定に)時間がかかった理由のひとつに、それを検討していたということがある。セルジオがインサイドにいたのは明らかだったが、入手できるあらゆる映像から全てがクリアになったので、彼ら(スチュワード)は5秒ペナルティの裁定を下したのだ」

 ガスリー本人はレース後、ペレスを避けようとしたことがアロンソとの接触に繋がったと主張した。

「接触したけど、その時の映像はちゃんと見られていない」とガスリーは言う。

「僕としては、イン側にセルジオ、アウト側にフェルナンドがいたので非常にタイトで、正直なところスペースがなかった。ただ接触してしまったことは確かだ」

「僕はペナルティを受けてしまったけど、それが正しいものだったかは分からない。まずは映像をちゃんと見てみないとね」

「フェルナンドがいるのも見えたし、セルジオがいるのも見えたので、自分が行けるところに行こうとした。基本的にあれだけのマシンがいるとあまり良くないことになることは分かっている。あれ以外の状況は想像できない」

 
 

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