F1
FIA、フレキシブルフロア関連の「悪用はなかった」と結論も、レギュレーションの穴を認める
FIAは、2022年シーズンにフレキシブルフロアを使って故意に不正を行なったF1チームはないと確信しているが、その余地があったことは認めている。

Jonathan Noble
公開日時: 2022/12/24 10:07
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2022年シーズン中盤のF1は、ポーパシングを巡る論争と、この問題を解決しようとするFIAの技術指令の影響によって大きく揺れた。
FIAはマシンの振動を抑制するため、エアロダイナミック・オシレーション・メトリック(空力振動測定法/AOM)と呼ばれる指標を導入すると共に、車高をできるだけ低くして走行するために、いくつかのトリックが使われていた疑いがあるとして、フレキシブルフロアに対するチェックを強化した。
こうしたFIAの対応によって、地面にフロアが接触した際、プランク(スキッドブロック)が車内側に移動することで摩耗と衝撃を軽減し、より低い車高での走行が可能になっていたチームがあるのではないかという疑惑が浮上したのだ。
関連ニュース:
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- WMSC、F1ポーパシング対策のフロア規則変更を承認。ロールフープも変更し、安全性のさらなる向上へ
だがFIAのシングルシーターテクニカルディレクターのニコラス・トンバジスは、今シーズンとポーパシング問題を振り返り、チームが意図的にレギュレーションを回避しようとしたことはなかったと確信していると語った。
しかしフロア関連の規則を強化し、スキッドブロックの寸法を変更する動きは、悪用される可能性のある抜け穴を塞ぐことを目的としていたという。
「チームには常にレギュレーションぎりぎりのところで仕事をする傾向があるし、当時から誰かが不正をしているとは思っていなかった」
フレキシブルフロア疑惑の中で、チームがどこまでやったと見ているかという質問に対し、トンバジスはそうmotorsport.comに答えた。
「しかしレギュレーションの書き方によって、意図されていないちょっとしたトリックが可能となっていた。だから技術指令でレギュレーションを明確にし、変更を加えたんだ」
「F1委員会の承認なしに、我々が一方的に行動できる規制の領域がふたつある。ひとつは技術規則3.15条(空力コンポーネントの剛性)に関するモノと、もうひとつは安全に関するモノだ。この分野で行動するために必要な能力を得ていたのだ」
ポーパシングの問題に悩まされていないチームは、FIAが関与して全車両を変更する必要はないと主張したため、非常に政治的な動きともなった。またFIAが2023年の技術規則を調整し、フロアエッジを25mm持ち上げることを強行していれば、本格的な混乱に陥る可能性もあった。ただ最終的に、変更する幅を15mmに留める妥協案が合意された。
トンバジスは、競争力のあるチームが既得権益を持った場合、それを相手にするのは簡単なことではないと認めた。
「普通は苦境に立たされるものなのだ。なぜなら、F1ではほとんどすべての面で誰かの利益になっていると推測されるからだ。最終的には誰かが勝ち、誰かは勝てないものなのだ」
「だから、一般的に言ってほとんどの人が同意する傾向にある安全性のようなものを除いて、他のほとんどすべてについて人々の同意を得ることは非常に難しいんだ。私はフェンスの向こう側にいたことがあるので、それがよくわかる」
「そのため、自分たちが恩恵を受けたことはすぐに忘れてしまい、自分たちに不利益をもたらしたことは常に覚えているのだ」
「我々はできるだけ公平であろうとし、どちらかが得をするとか、そういうことは絶対に考えない。でも競技に参加しているとどうしても、誰かが自分を狙っているんじゃないかと常に考えてしまう心理があるんだ」
トンバジスは、FIAが2022年のレギュレーションにほぼ満足しているとしながらも、フロアエッジのデザインについてもっと厳しく規制すべきだったと示唆した。
「フロアエッジについては、もう少し厳しくしてもよかったかもしれない。他は悪くないと思う」
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