F1マシンの”標準化”進む。ホイールリムとブレーキパーツの入札が開始
FIAは、F1チームのコスト削減策の一環として、2021年から導入される標準ブレーキシステムとホイールリムの入札を開始した。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
2021年に新世代のマシンを導入すると共に、様々な面で見直しを図る予定のF1。FIAは、チームがわずかなパフォーマンス向上を求めて、多額の予算をつぎ込む分野を制御することを望んでいる。
ギヤボックス内部構造の標準化に向けて、すでに入札が開始されているのは、motorsport.comで既報の通りだが、新たにブレーキシステムの一部パーツとホイールリムの2つの入札が開始されたようだ。
入札を勝ち獲ったメーカーは、2021年から2024年まで供給するが、チームとの交渉次第で2025年までそれが延長される可能性がある。
ブレーキの入札は、ふたつに分かれている。ひとつはブレーキパッドとブレーキディスク、もうひとつはそれ以外の油圧ブレーキシステムで、フロント及びリヤのブレーキキャリパー、マスターシリンダー、ブレーキ・バイ・ワイヤのコンポーネントが含まれている。
ホイールリムの入札は、2021年からリム径が18インチになるのに伴い、ホイール幅もわずかに変更される。各チームには、年間で最低60セットのリムが提供されるという。
全ての入札者は、全チームに同じ仕様のパーツを供給すること、F1が期待する性能を達成していることが求められる。
入札の締め切りは5月22日で、FIAは6月14日に入札の結果を判断する予定だ。
F1マネージングディレクターのロス・ブラウンは、標準パーツの適用範囲は、現在入札されているものよりも、大幅に拡大すると示唆している。
ブラウンは、F1の公式ウェブサイトに次のようにコメントしていた。
「例えばだが、我々は全てのチームに、同じピット機材を持たせることを望んでいる」
「共通化すべきだという根拠のあるものはたくさんある。変更すべきではないと意見が一致しているものもあるし、議論の真っ最中のものある。例えば、みんなが独自の(車載)消火器を作っている。技術的には素晴らしいチャレンジだが、パフォーマンスを向上させることはできない。標準化することでコストを削減することができる」
原則的には、FIAは6月末までに2021年のF1技術規則を最終決定する必要があるが、チームはこの動きがさらに遅れる可能性について議論している。
Red Bull Racing RB15 wheel detail
Photo by: Giorgio Piola
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