F1 日本GP

V10エンジン復活案、F1第4戦バーレーンで全メーカーによる会合へ……支持の規模判断か

F1のV10エンジン復活の可能性が話題となっているが、参戦メーカーが第4戦バーレーンGPで会議を行なう予定だと調べにより分かった。

Mark Mann-Bryans Erwin Jaeggi

編集: 2025/04/06 0:22

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Ayrton Senna, McLaren MP4-5B Honda

Ayrton Senna, McLaren MP4-5B Honda

写真:: Ercole Colombo

 F1は将来的にV10エンジンを復活させる可能性が話題となっているが、この件について第4戦バーレーンGPで参戦メーカーによる会議が行なわれるようだ。

 現在のF1では、V6ターボエンジン+ハイブリッドシステム(いわゆるパワーユニット)が2014年に導入されて以来使用され続けている。2026年からの新レギュレーションでも、熱回生システムが排除されるものの、V6ターボ+ハイブリッドの形は維持される。

 しかしここ最近、自然吸気のV10エンジンをF1が復活させる可能性があると話題になっている。シリーズを統括するFIAのモハメド・ベン・スレイエム会長が、F1にV10エンジンを復活させる可能性を検討しているとSNSに投稿したことがきっかけとなり、その賛否が盛んに議論されるようになった。

 また第2戦中国GPでは、FIAシングルシーターディレクターのニコラス・トンバジスがメディアに対し、実際にFIAがV10エンジンの復活の可能性を検討していることを認めた。

Audi CEO Gernot Dollner and Mattia Binotto, CEO and CTO, Stake F1 Team KICK Sauber

Audi CEO Gernot Dollner and Mattia Binotto, CEO and CTO, Stake F1 Team KICK Sauber

Photo by: Andy Hone / Motorsport Images

 トンバジスは具体的な提案はまだだとしつつも、次のレギュレーションサイクルに移行する2031年よりも早くV10エンジンが復活する可能性も否定しなかった。そしてこのV10エンジン復活の可能性を受けて、全参戦メーカーによるミーティングが行なわれることが、motorsport.comの調べで分かった。会合は第4戦バーレーンGPの金曜日に予定されているようだ。

 会合の正式な議題はまだ不透明なものの、メーカー間でV10エンジン復活に対して十分な支持があるかどうかが判断されることになると見られている。

 2026年からF1にワークス参戦するアウディは、電動化により重点を置いた2026年レギュレーションを前提にコミットしているため、V10復活には否定的な立場だ。またホンダもアウディ同様に、2026年のレギュレーションがF1復帰の後押しとなった。ただホンダのF1活動を担うHRC(ホンダ・レーシング)の渡辺康治社長は、V10復活論に関してはまだ詳細を把握しておらず、コメントできる段階にないとしている。

 V10エンジンの復活については、現行レギュレーションを2年延長し、2028年に復活を目指すという当初の提案もあった。つまり、2026年に導入予定だった新規則のPUが日の目を見ない格好だ。しかしこれはF1に参戦するエンジンメーカーが既に開発に向けて多額の投資を行なっていることから現実的ではなく、実現したとしても早くて2031年だろうと見られてきた。

 しかしmotorsport.comの調べでは、このアイデアが現在パドックで勢いを増していることが分かっている。V10エンジンを導入する前に、現行規則を2年延長して今のPUを使い続けることが、現実的な道なのではないかという意見が、高まっているのだ。

 この変化の背景には、自動車業界の向かっている方向性がある。

 以前は電動化が未来の自動車業界の姿だと広く信じられていた。各自動車メーカーも、電動車(EV)の方向に舵を切っていた。しかし電力の確保やインフラ整備の問題などにより、思ったほど普及が進まず、近年では持続可能燃料(従来の自動車で、ガソリンの代替燃料として使える)の開発・普及に注目が集まっている。

 この持続可能燃料を使えるならば、V10エンジンを使っても、CO2排出量を増やすことなくF1を続けていくことができるというのが、FIAなどが考えている方向性である。何より、V10エンジンは開発コストの面で大幅に安価にすることができる。

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