F1 カナダGP
F1カナダGPのバリア延長は改悪だった? FIA、ドライバーからの苦情により再調整「Tボーンされるかも」と角田裕毅
FIAはF1カナダGP決勝を前に、ジル・ビルヌーブ・サーキットのターン1のバリアに再調整を行なった。

Adam Cooper
編集: 2023/06/18 15:13
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カナダ・モントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットで開催されているF1第9戦カナダGP。週末を前にターン1のバリアが延長されたが、ドライバーとの協議の結果、再度そこに修正を加えたことを明かした。
カナダGPでは例年、ターン1でオーバーランを喫したドライバーはターン2の先からコースへ戻るようになっていた。
これまでも比較的安全にコース復帰が行なわれていたが、FIAはトラブルによってターン1で止まりきれないマシンがランオフエリアを突っ切ってターン2出口に飛び出てしまうことを考慮して、ターン1の奥に設置されていたバリアを延長した。
その結果、ターン1をオーバーランしたドライバーは、バリアを回る形でコース復帰を果たすか、ランオフエリアでUターンしてターン2からコースへ戻ることとなった。
ただ、この復帰の方法が逆に二次被害を引き起こす可能性があるとして、6月16日(金)のドライバーブリーフィングでは、この件について詳しく話し合いが行なわれた。その際、ベテランのルイス・ハミルトン(メルセデス)は、FIAが考慮するようなアクシデントを見たことがないと指摘したようだ。
早期のバリア撤去も検討されたものの、降雨によりターン1でのオーバーランが多発したグランプリ2日目時点では、設置されたままとなっていた。
しかしFIAは決勝に向けてバリアを調整。バリアの端4mが取り除かれ、ターン2出口から簡単かつ安全にコース復帰が果たせるようになった。
FIAの広報担当者はmotorsport.comに対して、次のように語っている。
「(当初の)変更は、ターン1でコースアウトしたマシンがスピードに乗ってターン2出口を横切り、他のマシンと接触するのを避けるために行なわれた」
「ドライバーとの話し合いの結果、我々はドライバーがより簡単に合流できるような変更を行なっている。今後のイベント開催に向けて、この解決策をさらに改良していく予定だ」
Max Verstappen, Red Bull Racing RB19, Sergio Perez, Red Bull Racing RB19, Logan Sargeant, Williams FW45
Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images
ただF1ドライバーは、サーキット周りの変更が検討される前にFIA側と協議を行なうべきだと話している。
GPDAの理事を務めるジョージ・ラッセル(メルセデス)はバリアが再調整を受ける前、次のように語っていた。
「金曜日の夜、みんなでそのことについて話したよ」
「今にして思えば、(バリア延長の)決定が下される前に、(FIAは)それに関する意見を聞いておくべきだったのかもしれない。それが最適じゃないというのが僕らの総意だ」
またウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは、バリアが追加されたことで危険性が増したと考えている。
「僕は金曜日にコースオフを喫して、この2日間でかなり探検できたよ!」とアルボンは言う。
「実際、変更前のコーナーはコースオフしても大丈夫なように設計されていたと思う。今は以前よりも明らかに危険になっている」
「ドライバーの手助けがあれば、こういう事態は避けられたと思う。GPDAとしても、彼らには何度も話していたことだ」
アルファタウリの角田裕毅はターン1でオーバーランを喫したドライバーのひとり。彼はFIAが追加バリアを設置した意図を理解しつつも、変更によって異なる危険が生まれたと語っている。
「誰もが言っていることですが、とても危険なんです」と角田は言う。
「最終的にはFIAも同じように理解してくれると思いますが、彼らがなぜそうしたのか、彼らの意見を僕は理解しているつもりです」
「僕とルイスは、この20年間はずっと同じだと言いました。ただ、彼らの変更にも良い面があり、誰かにブレーキトラブルが起きた時など、Tボーン(クラッシュ)を避けることができます」
「でも同時に、ターン1のアウト側でオーバーランを喫し、ターン2からそのまま戻ることで、より多くのTボーンが起こる可能性もあるんです」
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