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FIA、SCリスタート時の取り締まりを強化。フェルスタッペンの”プレッシャー戦術”は封印か

FIAは、F1のセーフティカー走行時のリスタートについてルールを明確化。マックス・フェルスタッペンが過去3戦で見せたような戦術は使えなくなった。

Charles Leclerc, Ferrari F1-75, battles with Max Verstappen, Red Bull Racing RB18, at the restart

写真:: Zak Mauger / Motorsport Images

 F1レースディレクターのニールス・ヴィティヒは、F1第3戦オーストラリアGPの予選を前に、イベントノートを更新。セーフティカー(SC)走行からリスタートする際の、各車の動きへの取り締まりを強化する姿勢を見せた。

 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、2021年最終戦アブダビGPのレース終盤にSCが出た際、レースリーダーのルイス・ハミルトン(メルセデス)に次ぐ2番手を走行。フェルスタッペンは加速とブレーキングを繰り返しながら、ハミルトンの真横に並び、一時前に出たように見えるシーンもあった。

 このレースが物議を醸す結末となったこともあって、メルセデスはフェルスタッペンがSC走行中にハミルトンを抜いたとして抗議したが、お咎めはなかった。

 フェルスタッペンのこの”戦術”は、2022年に入ってからも2レース連続で見られた。フェルスタッペンはバーレーンGP、サウジアラビアGPでレースをリードしていたシャルル・ルクレール(フェラーリ)の真横に並び、プレッシャーをかけたのだ。

 両レースとも、フェルスタッペンはルクレールをオーバーテイクすることはできず、特にバーレーンGPでは加速が鈍り、逆にカルロス・サインツJr.(フェラーリ)の接近を許した。

 今回更新されたイベントノートでは、SCリスタート時の行動を定めたF1競技規則の55.14条の意味をドライバーとチームに改めて伝えている。

 その内容は以下の通りだ。

「SCがピットに戻る前に事故が起きる可能性を避けるため、ドライバーはSCのライトが消された時点から、不規則な加速やブレーキ、他のドライバーを危険にさらすような操作をせず、再スタートを妨げることのない操作やペースで進まなければならない」

 motorsport.comの調べによるとこの取り締まり強化において、フェルスタッペンの戦術はFIAが望ましく思っていない有名な一例に過ぎず、ドライバーが行なってきた他の様々な操作も対象となっているようだ。

 FIAはムジェロで行なわれた2020年トスカーナGPで起きた大事故の再発を防ぐため、SCが解除された後、リーダーがレーススピードに戻るまで、ドライバーが一定のスピードを保ちながら走行することを強く望んでいる。

The FIA is moving to avoid a repeat of the dramatic 2020 Tuscany GP restart pile-up

The FIA is moving to avoid a repeat of the dramatic 2020 Tuscany GP restart pile-up

Photo by: Steven Tee / Motorsport Images

 この事故では、当時レースリーダーだったバルテリ・ボッタスが一定のスピードで走っていたにも関わらず、集団の後方では加速やブレーキングのタイミングが不安定になり、各車のスピード差に大きなギャップが生じてしまった。

 その結果、まだ上位陣が加速していない状態で後続のマシンが空いたスペースを埋めるように最終コーナーで加速、そして急ブレーキをするという状況となった末に、メインストレートで玉突き事故が発生してしまったのだ。

 リスタートに関する新しい指針に従えば、基本的に各車が1列に並んでリスタートを迎えることになると思われるが、SCがピットに戻る前にタイヤを温めるために他のマシンと横並びになることは許されると考えられている。

 リスタート時においても、ドライバーは前方のライバルとラインをずらして走ることはできるが、レースが完全に再開されるまでは、クルマのすべての部分が常に前のマシンよりも完全に後方でなければならない。

 フェルスタッペンの戦術はフェラーリでも注目されており、サインツJr.はバーレーンGPのように、チームが優位に立つためにフェルスタッペンや他のドライバーがリスタートで何をしているかを見ていたことを明かした。

 フェルスタッペンのリスタート時の動きについて質問を受けたサインツJr.は、そうした戦術は「少し違う」と説明したものの、個人的には「問題ではない」と感じているとmotorsport.comに語った。

「間違いなく、ドライバーごとに特有の準備をしている。僕たちは毎レース、他のドライバーがリスタートで何をするのか理解しているんだ」

「僕たちは研究して、チャンスがあることを知ったんだ。マックスだけじゃなくて、みんなを見ている。もちろん、マックスとチェコ(セルジオ・ペレス)のことは、今年より近くで見ているけどね」

「僕たちはあらゆる種類の統計を取って、可能な限り準備を万端にしているんだ」

 
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