F1、2021年から標準のタイヤ空気圧監視システム導入へ。入札がスタート
FIAは、2021年シーズンから、F1に標準のタイヤ空気圧監視システムを導入することを計画している。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
FIAは、2021年シーズンからF1に、標準のタイヤ空気圧監視システム(TPMS)を導入することを計画している。これにより、FIAはグランプリ週末で使われる全てのタイヤの内圧と温度に関する情報を得ることができる。
2021年からは、タイヤウォーマーが禁止されるとともに、ホイールリム径が18インチに変更される。
標準TPMSを導入することにより、タイヤウォーマーの禁止が遵守されていることを確認できる上、ピレリがチームに義務付けている数値よりも低い内圧でコースを走行することを抑止できるというふたつの利点がある。
FIAは、8月30日を提出期限として、新しいTPMSの入札を開始した。10月4日までに入札の結果が決定され、12月のタイヤテストで使用するために、プロトタイプのTPMSが11月15日までにピレリに届けられる予定だ。
契約期間は2021年からの3年間だが、FIAは契約を2年延長するオプションを持っている。
FIAはTPMSの入札に対し、次のようにコメントを出している。
「F1タイヤの温度と空気圧を監視する標準システムは、2021年シーズンに導入される予定だ」
「その目的は、走行時のタイヤ内圧と温度データを、共通の精度とフォーマットでFIAと各チームが利用できるようにすることだ。さらに、タイヤの識別プロセスとタイヤ使用状況の監視が効率化される」
ホイールリムについても、標準化に向けて入札が行われており、6月末の時点で入札者について決定が下されている予定となっていた。しかし、FIAはホイールの入札に関して詳細を明かしていない。
TPMSのセンサーは、タイヤの内圧に加えて、リム温度や内部空気温度、カーカス(タイヤの内部構造)温度を送信する必要があるとしている。
FIAは、TPMSがチームのガレージに保管されている全てのタイヤを監視する必要があると明示した。各チームのシステムは、グランプリ週末を通じてスリックとウエット合わせて、最大50セット(2台分)のタイヤを監視する必要がある。
入札に対する、完全なシステム要件は次の通りだ。
■ホイールセンシングユニットはリモートレシーバーユニットに、一連の測定値とメタデータ、診断結果を無線で送信する。
■車載受信システム(ECU、アンテナ、ひとつ以上のリモートアンテナ追加の余地を含む)は、4つのホイールセンシングユニットのデータを収集し、ひとつ以上の指定されたFIA電子制御ユニットに転送する。データには、チームIDによって判別されるオーナーとFIAのみがアクセスできるようにしなければならない。
■車外受信システム(ECU、アンテナ、ひとつ以上のリモートアンテナ追加の余地を含む)は、全てのホイールセンシングユニットのデータを収集し、チームまたはFIAネットワーク上のリモートサーバーに保存する。デバイスは、特定のチームID以外のセンサーにアクセスできないようにしなければならない。
■ひとつのセンサーからのデータを収集するポータブル車外受信機。デバイスは、特定のチームID以外のセンサーにアクセスできないようにしなければならない。
■ひとつのセンサーからのデータを収集する、FIAのポータブル車外受信機。デバイスは、任意のチームIDにアクセスできるようにしなければならない。
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