タイヤ脱落でヒヤリ……FIA、F1ベルギーGPでのクラッシュを調査へ
F1レースディレクターのマイケル・マシは、F1ベルギーGPでアントニオ・ジョビナッツィがクラッシュした際、タイヤが脱落した件について調査を行なっていると語った。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
F1第7戦ベルギーGPでは、アルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィがクラッシュを喫し、これに巻き込まれるような形でジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)もクラッシュ。セーフティカーが出る原因となってしまった。
ジョビナッツィがスピンし、バリアにクラッシュした際、左リヤのタイヤがマシンから脱落。このタイヤがコース上に跳ね返ってしまい、クラッシュを避けようとしていたラッセルのマシンに直撃してしまったのだ。
F1では1999年から、シャシーとホイールアップライトをテザーでつなぎ、こうした問題への対応をしてきた。それ以降、何度かテザーのスペックアップなど改良が続けられてきたこともあり、ホイールが脱落するケースはめったに見られなくなった。
FIAのF1レースディレクターであるマイケル・マシはジョビナッツィのクラッシュについて、「私は懸念している」と語った。
「なぜホイールが脱落したのか、私は100%確信できていない。だが我々の技術チームはマシンが回収されてすぐに調査を開始し、すでに写真を撮影している。また、我々は利用可能な全ての映像を用意している」
「FIAの技術部門と安全部門がその理由を調査している。結論を出すのはまだ時期尚早だ。今回のようなインシデントでは、利用可能な全てのデータを調べ、それを処理し、適切な人物に何が起きたのかをよく調べてもらう必要がある」
「何らかの改善が必要なら、反射的な対応をするのではなく、知識に基づいた決断を下さなければならない」
ラッセルは、ホイールがマシンに近づいてくるのを目の当たりにし、かなり怖かったと認めた。
「アントニオが壁にぶつかるのを見た」
「一瞬で左に行くのか、右に行くのかを決めなくてはいけなかった。彼が壁に当たり、右の方に留まっているように見えたから、僕は左に行ったんだ」
「そして、突然ホイールのひとつがはね飛ばされたんだと思う。それが飛び出してきて、僕のクルマに当たったんだろう。ごく短い時間だったけど、巨大なリヤタイヤがサーキットを横切り、どこに行くか分からないのをみるのはとても怖かったので、ハロに感謝している」
ラッセルはこの件からF1が学ぶことを望むと付け加えた。
「こうした事件がもっと頻繁に起きていないのは驚きだ。バリアにヒットした際の力を考えると、タイヤを保持しておくことができるようになるためには、信じられないほど印象的な何かが必要だ」
「言うまでもなく、僕たちはそれに取り組む必要がある。今回僕のクルマにタイヤがぶつかったのは残念なことだったけど、マーシャルや観客に当たる可能性もあるからだ」
「それが最も重要なことだ。F1は毎年、安全面で広範囲な対策を講じており、あらゆるインシデントから学んでいる。これは明らかに改善する必要があることだ」
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