F1

FIA、F1レーシングガイドライン改訂で“フェルスタッペン戦法”封印へ。シーズン中の承認目指す

レッドブルのマックス・フェルスタッペンとマクラーレンのランド・ノリスが繰り広げたF1アメリカGPでの騒動を受け、FIAはレーシングガイドラインの文言を変更する。

Alex Kalinauckas

Alex Kalinauckas

公開日時: 2024/10/27 6:26

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Max Verstappen, Red Bull Racing RB20, Lando Norris, McLaren MCL38, battle into turn 1

Max Verstappen, Red Bull Racing RB20, Lando Norris, McLaren MCL38, battle into turn 1

写真:: Steve Etherington / Motorsport Images

 FIAは、F1アメリカGPでレッドブルのマックス・フェルスタッペンがマクラーレンのランド・ノリスに対して行なったディフェンス戦法を受け、メキシコで行なわれたF1ドライバーとの話し合いを経て、物議を醸すレーシングガイドラインの文言を修正する予定だという。

 最終的に1-2フィニッシュを飾ったフェラーリの後ろで、フェルスタッペンとノリスはアメリカGPで激しい3位表彰台争いを展開した。

 残り4周のターン12では2台揃ってコースオフ……ノリスはタイトルを争うフェルスタッペンをコース外で抜いたとして5秒のタイムペナルティを受けたが、フェルスタッペンはライバルをコース外へ押しやったことが理由でペナルティが科されることはなかった。

 FIAのレーシング・スタンダード・ガイドラインは現時点で、他車から攻撃を仕掛けられている際に強引なディフェンスを展開することが可能としている。エイペックスで前にいる限り、イン側に飛び込みコーナーを曲がれなくてもポジションを守ることができるのだ。

 しかしFIAはこの問題点を認識しており、抜け穴を塞ぐ必要があると見ているようだ。この変更には、フェルスタッペンがアメリカで見せた戦法以外のグレーゾーンも対象となる。

 motorsport.comの調べでは、来月カタールで行なわれるドライバーミーティングでFIAがドライバー側に修正案を提示し、承認を得る予定だという。これらはレギュレーションではなくガイドラインであるため、FIAの他の組織による承認が必要なわけではなく、レーススチュワードがすぐに履行することができる。

 グランプリドライバーズアソシエーション(GPDA)としてドライバーは団結を示しているものの、アメリカGPでの一件については賛否両論。改訂版のガイドラインは全会一致を得られない可能性がある。

 キック・ザウバーのバルテリ・ボッタスは、メキシコシティGPの木曜日に「何人かのドライバーはレギュレーションの限界に挑んでいて、ほぼ小馬鹿にしているみたいなモノだよ」と語っていた。

 motorsport.comの調べでは、メキシコシティGP初日FP2後に実施された恒例のドライバーミーティングは、GPDAのミーティングに続いて、フェルスタッペンをコース外から抜いたとしてノリスに下されたペナルティに関するFIAのブリーフィングと説明が行なわれたため長時間に及んだ。

 このミーティングには、通常通りチームのスポーティングマネージャーやフォーミュラ・ワン・マネジメント(FOM)担当者が参加した他、スチュワードも出席した。

Lando Norris, McLaren MCL38, battles with Max Verstappen, Red Bull Racing RB20

Lando Norris, McLaren MCL38, battles with Max Verstappen, Red Bull Racing RB20

Photo by: Sam Bagnall / Motorsport Images

 ミーティングでは、フェルスタッペンのディフェンス戦術についてドライバーたちがそれぞれの立場を説明した。アメリカGP終了後やメキシコシティGPのメディアデーでは、フェルスタッペンが優先的なポジションであるディフェンス側のマシンではなかったとするノリスの意見に強く同意するドライバーもいた。

 しかし一方でフェルスタッペンのディフェンス戦術は厳しいものの、現在のルールの範囲内ではフェアだと考えるドライバーもいた。

 ドライバーの全会一致を得るのは常に難しいものの、motorsport.com調べでは、カタールでのミーティングを経て、ガイドラインの変更が受け入れられるのに十分な支持が現時点であるようだ。

 メディアに提供された声明の中で、FIAはこのミーティングについて「ドライビング・スタンダード・ガイドラインの更新を続けるという一般合意が得られた」と説明した。

「ドライバーたちがドライバーズ・レーシング・ガイドラインを希望し、GPDAと共にその導入に合意した」

 FIAは声明でそう続けた。

「ガイドラインが更新されるたびに、ドライバーとの協議が行なわれる」

「このガイドラインは、オースティンのような単独のアクシデントが原因ではなく、スチュワードの判断や決定に一貫性を持たせたいという願いによって進化し続けるべきだと一般的に受け止められている」

 ガイドラインは2022年にドライバーたちの要望で導入された。最後に大きな変更を受けたのは2023年シンガポールGPの後であり、メキシコでのミーティングでは特定の意見の相違はあったものの、全体的に協力的な雰囲気の中行なわれた。

 

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 コーナーに飛び込んだ者勝ち? フェルスタッペンへの前戦ノーペナ裁定判断についてF1ドライバーからは疑問の声も

次の記事 サインツJr.ポールの裏で4番手のルクレール、低グリップのメキシコで自身の苦手分野が露呈?「僕は予選で攻めすぎる傾向がある」

More from

Alex Kalinauckas



雨のF1開幕戦で浮き彫りとなった、エンジニアとのコンビネーションの重要性。ストロールの6位がそれを物語っている!

F1

F1

オーストラリアGP

2025/03/20

雨のF1開幕戦で浮き彫りとなった、エンジニアとのコンビネーションの重要性。ストロールの6位がそれを物語っている!



大荒れのF1開幕戦制したノリス、マクラーレン勝利の秘訣は“ミスからの学び”にアリ「僕らは何度も失敗してきた」

F1

F1

オーストラリアGP

2025/03/16

大荒れのF1開幕戦制したノリス、マクラーレン勝利の秘訣は“ミスからの学び”にアリ「僕らは何度も失敗してきた」



フロントロウ独占のマクラーレン、”パパイヤ・ルール”はなし? ノリス「ぶつからない限りバトルは自由」

F1

F1

オーストラリアGP

2025/03/15

フロントロウ独占のマクラーレン、”パパイヤ・ルール”はなし? ノリス「ぶつからない限りバトルは自由」

最新ニュース



フェラーリとの契約更新前、他チームとも交渉していたルクレール。“21世紀のジル・ビルヌーブ”には跳ね馬残留が最適解なのか?

F1

F1 F1

アゼルバイジャンGP

11 時間前

フェラーリとの契約更新前、他チームとも交渉していたルクレール。“21世紀のジル・ビルヌーブ”には跳ね馬残留が最適解なのか?



FIAとACO、2037年末までの長期契約を締結。”WEC分裂”の憶測を払拭。FIA会長「世紀の大契約だ!」

WEC

WEC WEC

Fuji

12 時間前

FIAとACO、2037年末までの長期契約を締結。”WEC分裂”の憶測を払拭。FIA会長「世紀の大契約だ!」



ホンダ、2回目のADUOアップデートはターボ。すでにスペインGPで投入済み……HRC渡辺康治社長が明かす

F1

F1 F1

バーレーンGP

13 時間前

ホンダ、2回目のADUOアップデートはターボ。すでにスペインGPで投入済み……HRC渡辺康治社長が明かす



日本GPに向けてボルテージアップ! MotoGP Fan Fest Tokyo大盛り上がり。小椋「頑張って走ります!」

MotoGP

MGP MotoGP

日本GP

13 時間前

日本GPに向けてボルテージアップ! MotoGP Fan Fest Tokyo大盛り上がり。小椋「頑張って走ります!」

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録